実存的変容。億男を目指すかティール星人になるかそれが問題だ。
実存的変容。億男を目指すかティール星人になるかそれが問題だ。

億男ふたたび

「人間には自分の意思ではコントロールできないことが、みっつある。何かわかるかな?」
「・・・死ぬことと、恋することと、そしてお金だ。あの日、どんちゃん騒ぎの中で、君が教えてくれた」
「正解。だけどお金だけが、他の二つと異なることがある。それは何だか分かるか」
「分からないよ・・・九十九」
「死ぬことも、恋することも、人間が誕生した時からそこにあったものだ。だけどお金だけが、人がみずから作り出したものなんだ、人の信用を形に変えたものがお金なんだよ。人間がそれを発明し、信じて使っている。だとしたらお金は人間そのものだと思わないか?だから信じるしかない。この絶望的な世界で、僕たちは人を信じるしかないんだ」

昨晩、昨年上映された映画「億男」がテレビで放映されました(上記は小説「億男」の一説です)。

この映画には少しばかりの思い入れがあります。

実は、主人公の一人高橋一生演じる九十九がウチのボンクラツインズ2号(双子の弟)をモデルにしているからです。愚息がメルカリに先駆け日本初のフリマアプリを開発し、楽天に売却したことで監修をしたのです(「億男バイカムのモデルはメルカリではなくフリルhttps://wonderfulnomadolife.com/movie/380/

「億男」は『「お金と幸せの答えを教えてあげよう」。宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。』というあらすじで。

要するに「お金持ちになることと幸せになること」の関係性を物語を通して問いかけるという内容です。

そしてもう一つの思い入れは、主人公二人は元大学の落研出身で、古典落語の「芝浜」がこの物語の重要な要素を占めていることでした。落語家のはしくれであるワタスとしてはそれがとても興味をそそるものだったのですよ。

ワタスもFPのハシクレですし、周りにも億男がそれなりにいますし、その億男の運用相談にも乗っていますので、「お金持ち=幸せ者」ではないことは承知しています。では日本に億男はどれくらいいるのでしょうか?

世帯別にみると億男(女)比率は約2.3%。100世帯に2~3世帯はいる計算になりますが、もちろんその富裕層全員が幸せとは言えないでしょう。アメリカのある調査によると年収900万円くらいまでは収入と幸福感は比例的に向上するが、それより上がっても幸福感は上がっていかないというデータもあります。

ワタシの知る億男(女)の中でも、幸福感を持てないケースはやはり人間関係のトラブルとそれに伴う家庭不和や相続問題を抱えている人、そして自身の心身の健康状態が良好でない人たちです。お金を稼ぐためにたくさんの敵を作り、その敵を蹴落とし、自身もストレスを抱えながら頑張って頑張ってその地位を築き上げた人もいるでしょう。我欲、自己顕示欲を最大限に発揮して成功した人がその代償として自身の健康や人間関係を壊してきた人は残念ながら幸福感を持てないまま人生の終焉を向かえるかもしれません。

でもしかし。

「そんなことは二の次なんじゃ!四の五の言わずにまずは億男を目指して、そこに到達した後に悩んだり味わったりしたらえーやないか。とにかくまずは成功者を目指さんかいボケッ!!」

という意見も多いのではないでしょうか。何を隠そうワタスもどちらかというとそのクチかもしれません・・

そんなワタスの考え方に共感してくれたアナタ。この考え方、つまりお金持ちになることを目標にしてとにかく我武者羅に走り続けるという生き方はもうこれからの時代にはそぐわないのかもしれません。

ティール組織とは

今日、天下伺朗さんの著書「実存的変容。ティールの核心」を読了しました。この著書の中に、これからの活き方に対するヒントが散りばめられています。

しかしながら、天外先生の著書をすべて拝読し、4年前に天外塾の熟生になったワタスは文頭から内容をそれなりに理解できましたが、この著書を理解するには、まずティール組織とは何ぞやというものを理解しなければいけません。

ティール組織とは?組織の概念や特徴の変化、欠かせない3つの要素をご紹介

今のほとんどの企業は「オレンジ(達成型)組織」と言えます。実はワタスが起業したのは18年以上前になりますが、その時目指そうとしたのはこのオレンジではなく「グリーン(多元型)組織」でした。これは社員の自律性(自分で考え自分で動く)を尊重し、階層的組織構造は残っているものの、大幅な権限委譲により現場に裁量が任され、経営者はサーバント・リーダーシップ(執事的指導者)に徹するというマネジメントスタイルです。

これは新卒から10年は一般企業の組織、それもガッツリ体育会系の親分子分のレッド組織に属し、その後の10年は個人の能力だけで収入が決まる完全歩合制組織(オレンジの変形?)で10年マネジメントに携った結果、自分なりに創り上げたかった組織のスタイルでした。

そしてこれからはグリーンから更に進化したティール(青緑)組織の時代が来ると。

ティール組織とは、「組織の目的」を実現するために共鳴しながら行動をとる組織のことで、ティール組織にはマネージャーやリーダーといった役割が存在せず、上司や部下といった概念もなく、社長や管理職からの指示命令系統もなく、構成員全体が信頼に基づき、独自のルールや仕組みを工夫しながら目的実現のために運営を行っていく組織で、そのスタイルが共に働く構成員の思考や行動がパラダイムシフトを起こすきっかけとなり、さらなる組織の進化につながっていくという、まさに組織そのものが生命体という概念の組織のことです。

実存的変容とは

ティール組織、わかりました?これを理解した上で更に理解する必要があるのが「実存的変容」とは何か?なのですが、これは、

「ティール組織なんて理想かもしれんけど、実際にはそんなマネジメントできるわけない。会社潰してしまうわ!」

という経営者の叫びに対する答えの中にあります。現状の組織から進化していくには「まず個人(経営者)の意識変容が必要」なのです。著書の中ではこれを「蛹から蝶に変態する」「ペルソナ(こうあるべきと自分で規定した姿)とシャドー(こうあってはいけないと否定し、抑圧した衝動や部分人格)が分離しながら意識の成長をしていたものが、統合に向かっていくプロセス」「疑似的な死」「倒産や死の淵を彷徨うような経験をしたことで、過去の自分のアイデンティが死に、新しい人格のようなものが生まれて来ること」等など色んな表現で説かれています。

つまり。

今まで多くの人が社会的成功の方法論を説いてきたが、そのほとんどが分離の人生の教えであり、分離したまま社会的成功を達成する方法論であったものに対して、実存的変容というのは、分離の人生の一歩先にある統合した人生への道であり、恐れや不安との闘い、努力、充実の人生から愛、調和、平安、幸福な人生への変容のことであるということです。

億男を目指すことは、分離の人生を歩む道であり、更にその先にあるのが実存的変容であり、不安や恐れが無い平安で幸せな世界だと言う事なのです(知らんけど)

ワタスは、社員の大量離脱や資金繰りの悪化から倒産を免れるために不安感に塗れながら奔走した経験はありますが、実際に倒産した経験はなく、大病や大怪我で死の恐怖を味わったこともありませんので、恐らく実存的変容は経験していません。著書の中では、そのような経験をしなくても、様々な瞑想法により疑似的な経験をすることで実存的変容をもたらすノウハウが紹介されています。

また、実存的変容によってもたらされた様々な神秘的?事例も紹介されています。

まとめ

今日本ではかなりの勢いで社会全体がティールに変容しつつあり、実存的変容ををする人が増えているように見受けられるらしく。

あなたの周りに、「イイ人は装っておらず、どちらかというと開けっぴろげで裸で生きている、ギラギラしたところがなく、すんなりとした感じで一緒にいると何となく居心地がよく、ゆったりとした安心感をたたえている」人はいらっしゃいますか?

恐らくその人はティール星人でしょう(笑)

ティール星人は、自らを明け渡し、宇宙の流れに乗ることができ、傍から見るとやたらに運が良いように見える人であり。

ティール星人の社会は、シェア・エコノミーが発展し、様々なものが共有の方向に向かい、エゴが弱くなり、独占欲、嫉妬も無くなり、多様性が許容される社会になるので、性的関係も自由になり、一夫一婦制すら見直される時代が来るかもしれないとのことです。

ワタスの個人的見解ですが。

億男になることとティール星人になることが相反することと捉えるのではなく、いかに両立できるのかの道を探っていきたいと思います(この欲を捨てない限り真のティール星人にはなれないでしょうね、きっと・・・)

書籍紹介が不完全かつ不充分ですので、実存的変容にご興味ある方は是非購読をお勧めいたします↓

実存的変容 人類が目覚め「ティールの時代」が来る

https://amzn.to/2Phq4rP

ホロスグループにご興味あるかたは是非こちらから→https://www.holos-hd.jp/recruit/

カテゴリー:日記のブログをもっと読む