怒り心頭。この業界、このまま正直者が馬鹿を見ていていいのか。

先週の週末に甥っ子の結婚式があり久しぶりに一族が京都に集結した際ボンくらツインズ2号が抽選で当たったといって東京からプレステVRを持ち帰りヴァーチャルリアリティ(仮想現実)の世界を体験し海底の世界を探索しながらついに科学技術もここまできたかと感動しながらもやはりヴァーチャルではないライブの体験を大事にしたいと再認識した時代遅れのラストサムライ@ケーホリーですこんにちわ。

このVRの世界、今はエンタメの中で導入されてきましたがこれからは恐らくプロモーションの領域でも活用されてくるのではないでしょうか。旅行業界では各地の名所旧跡や風光明媚な自然をVRで見て、是非ここに行きたいと思うとか、一戸建て住宅の営業では設計した注文住宅を平面で見るのではなく玄関から庭、室内の各部屋をVRで見ながら細部を詰めていくとか。

保険営業でもライフプランニングをたてた将来の夢がその場でVRで映像化され、その実現のための保険設計と実現のフォローをすることが差別化になる時代がもうそこまで来ているような気がします。

ところで。

これからはVR(仮想現実)の世界ではなく、今保険業界で起こっている超リアルな話。

先日も名古屋で保代協のセミナーがあり、約60名ほどの保険業界関係者が集まりました。保険業法改正から約半年が経過し、現状の実行状況の確認や今後の戦略を共有したのですがその中で代理店経営者からでてくる不満や確認事項で多かったのが。

「委託型社員の適正化問題」

これはもう2年以上前になりますが、委託型募集人が現行法に抵触しているとされ基本全員雇用化の上、報酬のすべてに社会保険を掛けることになりました。金融庁から保険会社に報告徴求命令がでていましたので恐らく全保険会社がすべて適正化済の報告がなされたはずです。

にもかかわらず。

未だにその潜脱的手法によりまともに社会保険をかけずに運営されている保険代理店がかなり存在し、募集人もまた社会保険料の自己負担が軽い、旧委託型制度を実質維持したような代理店に移籍するという事態が相次いでいるというのです。具体的には、最低賃金程度の固定給にのみ社会保険を掛け、あとの歩合部分には掛けない代理店や、労使結託して就業時間を短時間に抑えたパート扱いにして社会保険を掛けない代理店。

こんな社会保険料負担を下げることで手取りを多くすることを差別化として募集人を集める代理店に人が集まり、まともに今回の適正化を受け止め、適正な運営をしている代理店の人が減少するという、まさに正直者が馬鹿を見る現象が止まらないのです。

これはやるほうもやるほう(代理店経営者)、行くほうも行くほう(募集人)、そしてこれを放置するほうも放置するほう(監督者やメディア)だと思うのです。

社会保障制度を補完することを使命とする保険募集人がその社会保険制度を潜脱しながら保険を売ることに何も感じないのか。お客様にも社会保障制度はあてにならないので、入らないほうがいいですよとアドバイスしているのかもしれません。管理監督責任のある保険会社は売上が減るのが怖くて潜脱している代理店と薄々わかっていても見て見ぬふりをしているのでしょうか。

適正な代理店、健全な保険代理店業界を築こうとして日夜努力されている経営者たちの怒りのエネルギーが沸点に達してきているように思います。
「昔はよかった。」とか「今までと同じほうがいい。」とか「減るのはいやだ。」とか。

気持ちはわかります。誰でも変化するには勇気がいります。それなりの痛みも伴います。これから更に保険業界にもテクノロジー化が加速するでしょう。だから、こんなところで足踏み、いや後ずさりしている場合ではないのです。もうこんな、本当は既に2年前に終わった話を引きずるのはやめませんか。
健全な代理店に健全な人が集まり健全な業界になっていかなければ、この業界に未来はありません。

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