ハゲタカは敵か味方か。バリュエーションの教科書

森生さんから本が届いた。新刊だ。

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森生さんは、グロービス経営大学院の教授としてファイナンスの最前線に立つ実務家たちに企業価値算定・M&Aの研修おこなういわゆるバリュエーションの専門家。かつてNHKで人気を博した企業買収をテーマにした「ハゲタカ」の監修者としても有名だ。

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実はその森生さんはワタスが起業して間もなくの頃、弊社のビジネスモデル構築時に創業支援をいただいた一人で、当時も数回レクチャーをいただき、その後も折に触れアドバイスをいただいている。献本いただいた「バリュエーションの教科書」は、ともすればとても難解で専門性の高いM&Aの本質と実務についてを全く興味ない素人ではさすがにわかりづらいものの、株式投資や金融、ファイナンスに興味あるヒトにはとてもわかりやすく解説されている。

ワタスは経営者であるとともに扱う商材が金融でもあり、CFP資格も取得している立場でもあるにもかかわらず、更には「計」といういかにも数字に強そうな名前にも関わらず数学はまるでダメ男で高校生の時にMというアルファベットを横にしたらなぜ∑(シグマ)と言うんだというところから理解できず、一次関数以降の数学を放棄してしまった生粋の文科系なのですが、そんなワタスでもかなり理解度が深まりました。

『企業価値の本質はのれんの創造である。企業は生き物であり、単なる資産の塊ではない。企業の社会的存在価値は、事業資産に人材、アイデア、ノウハウの蓄積、ブランド、信用などを吹き込み、有機体としての付加価値を創り出す活動に求められる。これらの無形資産は、まとめて「のれん」と呼ばれ、煎じ詰めると、企業価値創造とは「のれん」の創造に他ならない』

この「のれん」という目に見えない資産は通常BS(バランスシート)の左側(資産項目)には表れず、右側の資本(純資産)、つまり出資額と内部留保(利益剰余金)という「簿価」と上場会社であれば「株式時価総額」との差分がBSの左側に存在する「無形ののれん代」ということになる。ざっくりばっくり言うとこの「のれん」を創造し、拡大させていくことが企業価値を高めることなのだと。

ではどうすればこの「のれん」を創造してくか。これを考え、実行していくことこそが経営者のミッションとなる。弊社のような設備投資があまりかからない事業においては、この「のれん」を創造するためにヒトの質をいかに高めるか、企業としてのブランドをどう高めるか、それにより顧客満足度を高め、認知度を高め、より多くの個人や法人をファン化していけるかにかかっていると言える。更には、顧客をファン化するにはまず社員をファン化する、つまりCS(顧客満足)向上のためにはES(社員満足)を上げる必要があり、今以上に働き甲斐、やりがいのある組織にしていく必要があることを痛感した次第である。

まだまだ弊社はハゲタカに狙われるレベルでもないけれど、近未来には大手資本(ハゲタカ?)が敵対的買収を仕掛けてきた際の保険業界のホワイトナイト(敵対的買収を仕掛けられた対象会社を、買収者に対抗して友好的に買収または合併する会社のこと)として頼られる企業になりたいと思います。

上場企業の経営者からM&Aや投資実務にかかわるプロ、そして起業を考える若者や学生、そして社会の仕組みやその行き末に問題意識を持っている普通の会社員や行きつけの美容師の兄さんまで、幅広く読んでいただいたい一冊です↓
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