もう20年来のお付合いになる中医学美容学博士の楊さちこさんの新刊本がでました。
「世界一の養生ごはん~健康長寿生活、始めませんか~小学館」
お互いに忙しく年に1回会えるかどうかですが、ワタスが香港に行ったときや彼女が京都や東京にビジネスで来日しているタイミングで、健康や運勢についてのレクチャーをいただきます。
今回の本は香港人の健康長寿の秘訣は1日一杯のスープにあり、季節ごと、体調ごとに適したスープをカラフルな写真入りで楊家流スープのレシピが紹介されています。ワタスは汁物(スープ、味噌汁、ラーメン、うどん)がアホみたいに大好きなのでこの写真を見ているだけで食欲がそそられたのですが、もちろん見た目だけでなく中医学的に季節(春夏土用秋冬)と五行(木火土金水)と五色(青赤黄白黒)と五味(酸苦甘辛鹹)を取り入れた食養生のノウハウがふんだんに盛り込まれています。因みにワタスは毎年春先の季節の変わり目に体調を崩しやすいのですが、春の五臓は「肝」、五色は「青」、五味は「酸」になるので春菊やホウレン草を使った酸っぱい味付けのスープがこの季節にはイイということになります(たぶん・・)
また、楊さんは元旅行会社の添乗員でもあり、現在も香港在住で、中医学と風水は密接に関係していることから、この本は料理だけでなく、ならでは香港情報も掲載さえているのですがその中でワタスの興味を惹いた格言が紹介されていたので少し共有させていただきますと。
風水学と中医学は二つ揃って初めて健康寿命が手に入る。東洋で最も古い書籍に四書五経の「易経」がありますが、易経とは天文、地理、人事、物象の変遷、変化の予測を体系化したもの。それに沿って体の健康を作るのが中医学、環境の健康を作るのが風水学。よって健康長寿にはこの二つの知識と実践が不可欠だということです。
香港には「一命、二運、三風水、四積陰徳、五読書」という格言があり。
それは、開運に大切なものごとの順番を表していて、「命」とはその人が生まれながらに持ってきたもの。「運」とは育っていく環境の中で作るもの。その次が環境を健康に導く「風水」。四番目は隠れて徳を積む「積陰徳」。最後に「読書(勉強)」ということです。
開運のための優先順位は、天命、運命、風水、陰徳、読書。天命や運命はそう簡単に変えることができないが風水、陰徳、読書は知識と実践、つまり後天的な努力により変えることができるということですね。
でも自らの夢を叶えるためのベースは何といっても健康長寿生活です。そのためにも1日1杯のスープから始めたいと思います。
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