第三者割当増資のお知らせ。変わらなければ替えられる時代。

てこの原理

今月で保険業界に身を置いて丸25年が経過した。起業してからは15年。私のキャリアの中では最長だ。創業当時、私とアシスタント1名でスタートした会社はグループ全体で社員数270名を超える規模になった。

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もちろん自分独りの力では何もできなかった。そもそも組織をつくろうと思う原点は自分の手足や頭だけでは仕事が回らなくなるので仲間を集める手段にでることだ。

それは太古の昔、狩猟生活をしていた時代でも大きな獲物を捕獲する際にはチームで行動していたことだろうし、農耕生活が始まった時でも土地を開墾し、種を植え、役割分担をしながらお米や野菜を作り始めたのだ。

つまり、自らのリソース(資源)にレバレッジ(てこの原理。てこを使えば軽い錘で重い荷物を動かせるように、レバレッジを使えば少ない自己資本で大きな資本を動かせる)をかける手段の基本は「ヒト」だということだ。

ボスがヒトを従えるという構造は基本今も昔も変わらない。ただ、ボスの在り方は大きく様変わりし、今は喧嘩が強いとか押しが強いとか、いわゆる力でヒトを支配することはどんどん無くなってきているのではないだろうか。マネジメントのスタイルが変わってきたのだ。

それはITの進化も関係している。時代もビジネスも目まぐるしいスピードで変化している。もはや現場を知らないワンマン経営者が1人で意思決定して指示命令する経営は時代のスピードに着いていけないのではないだろうか。だからネットやシステム等テクノロジーを駆使することも自らのリソースにレバレッジをかける大きな手段になった。

メールアドレスさえあれば無料で瞬時に世界中の人にメッセージを発信できる。スマホ1台あれば電話機能だけでなくあらゆる情報を入手でき、ゲームやアルバムやエンタメが楽しめる。ネットベンチャーの経営者たちのほとんどはオタクっぽいインテリだ。一昔前の力で押し切るボス的リーダーはあまり見かけない。この人についていきたいという、リスペクトされる価値基準が変化してきたのだろう。

貨幣経済が発達してからは、お金もレバレッジをかけるための大きな手段だ。頭の中でいくら素晴らしい企画やビジネスモデルが閃いても、実際に実行するときには資金が必要になるケースが多い。だから普通の事業は創業者が資本金を出したり、銀行から借入したりしながら経営がスタートするのだ。ダイナミックな事業展開をするなら外部から資金を調達し、IPO(株式公開)で一般投資家から資金を調達することも経営者の常套手段である。急成長するネットベンチャーも企画からサービス開発までは人的リソースだけでスタートアップできるが、それからスケール(規模を大きくする)するためにはやはり大きな投資(広告宣伝費や更なる人的投資)が必要になるのだ。

つまり、「ヒト」「テクノロジー」「お金」を駆使することが、自らの能力を何十倍も何百倍も何千倍ものレバレッジをかけるリソース(資産)だということだ。

現状維持は退歩

前置きが長くなったが、弊社はこの三大リソースの1つ、「お金」を外部から調達することを決めた。理由は保険業界始まって以来の大変革「保険業法改正」に対応するためだ。

今回第三者割当増資に応えていただいたのは「ソニー生命」さん(他コンサルティング会社1社)。ソニー生命は私がかつて10年間働いていた生命保険会社であり、現在も代理店として委託契約をする主要保険会社の1社だ。

既に当社は2年越しで委託型社員の適正化に伴う完全雇用化とある程度の体制整備を終え、組織拡大への布石を打っている。今般の法改正に早く対処し、早く体制を確立し、早く次の成長戦略に向かうことが必要だと考えたからだ。経営基盤を強化し、信頼できるステークホルダーとの連携強化は法改正を乗り越え、ピンチをチャンスに変えるためには不可欠だと考えたからだ。

だが応援のエネルギーをどう活かすかはヒト次第。資金を何に投資し、どんな戦略で当社を成長させるかが問われている。もちろん限られた資金の中で背伸びせず、地域密着で現状維持の経営をする方法もある。平常時ならそれでもいいだろう。でも、今保険業界は非常時だ。大きな時代の変革期に差し掛かり、様々な大手資本がこの業界に参入を表明している。ニトリ然り。NTTドコモ然り。潤沢な資金力と既存マーケットの優位性を活かせば保険代理業という手数料ビジネスは極めて小さい投資で結果が出せると見込んでいるのだろう。そのインパクトがどれ程あるかは未知数だけれど、少子高齢化でマーケットサイズがシュリンクしていく日本においては、既存事業者にとって顧客を奪われる可能性が大きくなることは間違いない。つまり、既存代理店にとって現状維持は退歩なのだ。

 

そう、変わらなければ替えられる時代なのだ。だから替えられる前に変わるのだ。

結局はヒト

三大リソースの話しに戻そう。この中で一番のリソースは言うまでもなく「ヒト」だ。だからヒトそのものに教育投資することやヒトのパフォーマンスを最大限に発揮するためのシステム開発や環境に投資したり、新たな仕組み作りに投資したりするのだ。

様子は見ない。徐々にやらない。先に仕掛ける。道を創る。手段は選ぶ。王道を行く。どうせやるなら明るく愉しく。

改正保険業法で大きく変わる保険業界に新風を吹き込むホロスグループにご期待ください。

 

MAY I HOLOS YOU?

~あなたらしい素敵な活き方応援します~

堀井 計

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