12月20日のブログ「忘年会での事件から考察する。ブランドをつくるのは誰だ」(http://kei-horii.seesaa.net/article/431436346.html)で書いたワインブチ巻かれ事件がワタスの周りで波紋を呼んでおります。
どこの店ですか?
そのホワイトジーンズはお釈迦ですか?
クリーニング代は貰ってないんですか?
今日の忘年会は流石に履いてないですね。
等々。
先日のテンションの続きだと、この後の対応でリピートが決まるということで、ワタスなら値引き+謝罪ではなく別途クリーニング代とか「また懲りずにお越しください」という言葉とともに次回の招待券を店主が手渡しするとかの対応をされれば印象を変えることが出来たかと思うのですが。
実は更に少し残念な対応がありました。昨日早速そのお店からクリスマスカードが届いたのです。支払時に名刺を渡したので恐らくそれで直ぐに出していただいたのですが、宛先が印字され表には何も書かれていないのです。もちろん通常はそれでもいいと思うのですが、今回は数日前の事件がまだ新鮮なだけにコチラ側の感情としては、せめて「先日は大変失礼いたしました。これに懲りずに・・」的な手書き文章が短文でも直筆で書き添えられていたら印象が変わっていたのにと残念に思ったのです。
しかしながら。
今日のブログはこのようなことを書くのが主旨ではありません。実はあの日の夜から急に体調を壊し、原因不明の腹痛に襲われ先週末はほぼ食事が食べられず、一昨日くらいから腰痛も併発してしまったのです。忘年会続きからの疲労蓄積で今回の事件とは因果関係は無いとは思うのですが、ワタスの中ではまだ今回の出来事が脳裏に残っているだけに、お店自体の対応よりむしろ赤ワインをぶちまけたお兄ちゃんのことが気になってしまうのです。
要するに、ワタス自身がもう少し彼に対して異なる対応が出来たら展開が違ったのではないかということです。
彼は第一印象から明らかにぎこちなく不慣れで、笑顔も無く緊張感が伝わってきました。よってワタス自身も不安な気持ちになり、常に彼の一挙一投足を疑心暗鬼な気持ちで見ていました。振り返ればここがポイントです。このワタシの感情が事件を引き寄せたのではないかということです。緊張している相手に対し更に緊張させるような態度や感情を発信してしまうことでその緊張を増幅させてしまった可能性があるということです。これは「人を育てる」シゴトをしている教育者や経営者という視点から言うと最もやってはいけない行為ではないかと思ったのです。
ではワタシはどうすればよかったのでしょうか?もしフイルムを巻き戻せたとしたらどんな対応をしてあげればよかったのでしょうか?少し再現してみましょう。
「お兄ちゃん、ひょっとしたらまだこの仕事初めて間が無いの?」
「は、はい・・」
「そうか、そうか、じゃあ料理出すときとかはまだ緊張するんと違うの?」
「はい、します・・」
「実はこれから大切なお客さんの接待なんでよろしくね。」
「え?は、はい・・」
「でも大丈夫大丈夫。慣れないから緊張するのは仕方ないけど、できるだけ友だちに自慢の料理を出す感じでリラックスして楽しんで行こうぜ。俺もちゃんとフォローするから。」
「はい!よろしくお願いします!」(ここでがっちり握手)
もしこんなコミュニケーションをワタシが取っていたとしたら、彼は赤ワインをテーブルにぶちまけることは無く、その後店主に怒られることもなかったのではないかと思ったのです。こう考えると、ワタシ側の「ミスるなよ、失礼な対応するなよオーラ」が原因だとも言えていて、もう少し余裕があれば誰も嫌な想いをすることは無かったのではないかと。そしてもしそうならワタシが体調を崩すことも無かったのではないかと繋がっていくのです(この考え方がそもそも妖しい・・・)
経営者としての対応には厳しく(細部にブランドは宿る意識を持つ)
社員には優しく(社員のミスをどう自分事と捉え再発を防ぐか)
常に相手の状況や感情を理解したコミュニケーションを(パフォーマンスを引き出す)
あらゆる状況でも余裕を持って対応できるよう心がける(心の余裕が無い時程アクシデントが起こる)
年末に自分自身の日々の行動を振り返る貴重な気づきをいただきました。年明けにでももう一度お兄ちゃんに会いにお店に行ってみたいと思います。あ、もちろんその時は自腹で(笑)その時は誰か付き合ってくれますか?
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