5.82円に愛を込める。ティッシュ配りはビジネスの原点だ。

今週の月曜日。この世に生を受けて57年。生まれて初めてポケットティッシュ配りをしました。

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あ、別に食べるのに困ってアルバイトをしたわけではありません。本社1階にある来店型保険ショップ「ライフプランニングスペースL-cafe」の販促施策の一環でスタッフ数名が路上でティッシュを配っているという情報を聞きつけ、「僕にもさせて」とお願いしたのです。理由は単純明快、「今まで経験したこと無かったから」。そう、単なる好奇心です。

この歳になると、すべからくやり残したことに対して後悔したくない気持ちが強くなるのかもしれません。とにかく、社員が配っているところまで行って、段ボール箱からティッシュを手に持てるだけ持ち自分の居場所を求めて彷徨いました。そして徐に配り始めたのですが、このあたりからワタスの好奇心が更に加速していったのです。

「どうやったら受け取って貰えるか」また、受け取るだけでなく「どうやったら来店してもらえるか」こう考えるとティッシュ配りはただ単に決まった時間内に渡したい顧客層に(若い女性とかシニアとか)どれだけの数を配り終えるかという事務的な作業ではなく、かなりクリエイティブな仕事だと感じてきたのです。ティッシュ1個の単価は5.82円。仮に3時間で時間給1000円のバイトを雇って1000個配ったコストは8820円。これで3件の来店でもあれば(1000に3つ)ナハッナハッでしょう(ご存知せんだみつおのギャグ・・)

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その3件の来店者から1件ご契約をいただければ更にせんだ偉いせんだ偉い!です(しつこい・・)

でもしかし。

ワタスの仮説は違いました。実はこの仕事は、事務的機械的にティッシュをばら撒いて、あとはその一定確率で来店に期待するのではなく、5.82円のティッシュを愛を込めて手渡し、更にそこからそのお客さまとの会話を試み、短時間で好印象を与えた上で、できる限り来店いただく約束を取り付けることでは無いかと感じたのです。特に地域密着で展開し、ヒトの影響力が商談を左右する我々のビジネスにおいては勤務先や住居が近いエリアでどのような好インパクトを与え、印象付け、結果的に来店いただけるかに注力をすべきではないかと感じたのです。であれば、3時間で1000個ばら撒いて3人来店いただくかではなく、同じ3時間を使うなら100個愛をこめて手渡し、そこからいかに10人のヒトに来店いただくかを考えて実行することです(3582円のコストで10件から4件のご契約をいただければ、コストパフォーマンスは4倍以上になる計算になります)

となると、コミュニケーションは受け取っていただきたいヒトに狙いを定めて、腰を低く低く、その方の目線より下から微笑みながら「もしよかったらティッシュを受け取っていただけますか?」という問いかけに近いカタチの投げかけから始まります。これで受け取っていただける確率がかなり増えたような気がします。そしてこれからが本番です。「この道を20メートル程進んだところにある保険ショップなのですが、ご存知ですか?」「え?そんなところあった?」「あ、やはりご存知ないですか。ローソンの隣にあるんですよ。実は保険ショップではあるんですが、奥にイベントスペースも併設されていて、定期的に落語会や予防医療セミナーや相続の相談会とかもさせていただいて、この界隈の方々の間で結構評判なんです。」「へぇ~、そうなの。」「もし、お時間があれば遊びに来てくださいよ。」「そうね、また行かせていただくわ。」「ありがとうございます。ところで、奥様は生命保険に加入していれば払った税金が戻ってくることをご存知ですか?」

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ここからこのお客さまと3分くらいのコミュニケーションができるかどうかがポイントです。もし、これができるようになれば、この後に来店していただける角度がかなり上がるのではないでしょうか。ワタスは比較的時間に余裕のありそうな(スタスタわき目もふらずに歩いていない)ヒト、例えばスーパーの前で店内を眺めている人や花屋さんの前でおしゃべりしている複数の奥様に割って入り会話を試みたり、クルマを停車しているご夫婦に窓越しに話しかけたりと色んなパターンを試みました。できれば会話ができた後には、名刺をお渡ししたほうがいいですね。もし、これがそれなりの確率でできるようになれば、それは初対面のヒトに短時間で好印象を与え、信頼関係を構築し、プロポーズ(足を運んでいただく提案)にイエスをいただく力がかなり身に付いたということで、教育研修の実践編としてもプログラム化できそうです。もちろん大前提は、自分がしている仕事に使命感を持ち、お客さまに喜んでいただける商品やサービスであるという自負や信念が持てていることが大切で、その想いが伝わることで、直感的に人の心を動かすのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

まとめますと。

まず、なぜ何のためにティッシュを配るかというと、弊社の理念「あなたらしい素敵な活き方応援します」を伝えるために配るのです。この想いを5.82円のティッシュに込めるのです。そしてそのために金融全般の知識を身につけ、コミュニケーションスキルを磨き、その他ライフプランニングや予防医療や自身の得意領域のノウハウも修得し、人脈や培った人生経験をフル稼働させながら応援できる力をつけるのです。そのプロダクト、つまり商品が弊社の「将来設計士」なのです。だから一度足を運ばれませんか?一度会われてみませんか?と自信を持ってご提案するのです。

ティッシュ配りはあらゆるビジネスの原点でした。もっと早くこれを初めていれば、ワタスはティッシュ配りの神として歴史に名を残していたなと思うと残念で仕方ありません(一応ここはティッシュと神をかけてます・・笑)

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