『ぼくは天才ではありません。
なぜかというと自分が
どうしてヒットを打てるかを説明できるからです。』
因みにこれはイチロー名言集の中の一つ。この言葉を営業の世界に置き換えると、
『ぼくは天才ではありません。
なぜかというと自分が
どうして契約をいただけるかを説明できるからです。』
となります。実は営業の世界には「天才」が結構います。センスとか感性とかで常に結果を出し続ける営業パーソンです。しかし彼らは天才であるが故に、ロジカルに教えることができません。もちろん生涯現役で教える立場を取るつもりのない営業パーソンはそのままでも何も問題ありません。
でもしかしもし彼らが何かのタイミングで教える立場になることがあるとすれば、そのトップ営業パーソンは売れない営業パーソンに対して的確なアドバイス施し、生産性を上げることは極めて難しいと言わざる得ません。名選手が名監督になれない例はプロスポーツの世界同様ビジネスの世界でも多々あることなのです。
前置きが長くなりましたが。
売れない営業パーソンや教える立場のマネージャーの為に役に立つ書籍の案内です。当グループ研修会社HOLOS-BRAINS代表伊東泰司の処女作、
「いつ。どこで・誰に・何でも売れる人の法則~頑張らない方がうまくいく~」
彼は10年程前に私の前職でもある某保険会社のセールスマネージャーをしていました。当時私は既に一人で研修事業を始めており、書籍を出版したことも追い風となり1人では回しきれない状況にありました。私に変って講師ができる誰かが必要だったのです。そこで私は彼に白羽の矢を立てたのです。その決めては一つ。彼は当時自分の所有している好きなクルマを売ってお金に変え、そのお金を研修代にあてて様々な教育メソッドを学んでいたのです。心理学やNLP(神経言語学的プログラミング)を学び、暗黙知の営業の世界を形式知化し、体系的に教えられるノウハウを構築しようとしていたのです。私はその時の彼のレベルはさておき、大切なものを捨ててでも教育研修の世界で一旗上げようとしていたその意欲と行動力は、必ず花開くと確信しました。予想通り彼はその後も脳科学の世界に興味を持ち、その理論をブラッシュアップさせていきました。
今般の書籍はその集大成と言っても差支えないでしょう。
彼は著書の中で、『NLPと脳科学の長所を基盤として、私のメソッドが出来上がりました。(中略)いま、私は皆さんに営業の「なぜ」を明解に説明することができます。どんな質問も怖くありません。』と述べていますが、これは文頭のイチローの名言同様、「まさにどうしたら契約をいただけるか」を完全に説明できるということです。
内容はそのNLPや脳科学の理論はもとより、普段弊社が数多の大手企業において現役のトップセールスが講師を務め研修をさせていただいている実践ノウハウも惜しげもなく開示されています。思い通りの結果が出ない営業パーソンはもちろんのこと、教える立場のマネージャーやトレーナーやプロの研修講師を目指す方にもお薦めの一冊です。明日17日から書店に並ぶ予定ですが、今からでもアマゾンで購入できますので、是非ともご購入いただきましたら幸甚です。
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