11月29日
ホロスプランニングの優績者表彰を兼ねて我が母国タイランドに帰国中の通称チャチャイ俗称珍北斎芸名ホロス亭エロス@堀井計ですサワディカップ。
昨年度はタイでの保険代理業の可能性を模索し国内大手保険会社と合弁で運営されている生保会社を視察しましたが今年は総合病院と不動産ビジネスの視察を行いました。総合病院は日本人に対する医療ツーリズムの可能性はあるのか。国内で人間ドッグを受信するよりも施設やサービスのクオリティが高く、価格も安い可能性があれば充分弊社のクライアントに紹介できるのではなかろうかと考え。不動産ビジネスは国内で不動産投資をするよりタイの不動産の方が利回りが高く資産分散上も海外に資産を移しながら運用できるならこれまた弊社のクライアントにご紹介できる可能性があるのではなかろうかと考えたわけで。
その詳細を報告いたしますと。
まずタイで株式公開をしているサミティベート病院へ。え?病院が上場しているの?と思うヒトもいるかと思いますがこちらでは可能だそうで、日本なら医療法人の理事長は医師でなければなれないのですがこちらはその制限もなく以前はサミティベート病院も会計士が代表だったこともあるそうで、医師でも医師業を辞めてMBAを取得しマネジメント側に回るヒトもいるそうです。
更に日本との違いでは、この病院はすべて自由診療で保険は一切効かないので必然的に富裕層に特化しており、さすがにその富裕層に満足を提供するために施設の設備もとても綺麗で最新式、ホスピタリティも入り口には来訪者が車から降りて病院内に入る際に日傘をさすだけの社員さんを配置しているほどでした。
皆保険制度の日本とは違いお金によって受けられる診療が差別されていることに違和感があるかもしれませんが、この病院のマネージャーによると「むしろ日本の方が収入によって保険料納付の額が異なるのに受けられる診療内容が同じな方がおかしい。必要ないのに3割負担で医療を受けることで保険制度の破綻が生じている」と。確かにすべて自由診療の自己負担なら無駄に病院に行かなくなり、病気にならないよう予防医療にもっと目が向けられるようになるのかもしれません。
更にワタス的に関心を持ったのはタイの病院経営のシステム。こちらではドクターは社員ではなく、委託型の契約だそうです。患者に請求する治療費もドクター次第。患者がドクターを決めるシステムなので人気があれば患者が集まり、なければリピートされず必然的に収入もかなりの差があると。つまり病院経営は優秀なフルコミッションの専門家をいかに組織内に取り込んで、その彼らを如何にサポートできる体制を整えるかによって決まるというワタスが日本でやっている委任型保険代理店の経営に極めて近いスタイルなのです(来年から変わりますが)その代表も医師免許は必要ないということなのでマネジメントのセンスがあればタイで病院経営ができるかもしれません。病院も上場できるということなので、日本からタイの病院に出資をして合弁で経営することも面白いかもしれませんね。
不動産投資の可能性は帰国後のブログで書きたいと思います。