パネルディスカッションの成否を決めるコーディネーターのノウハウを整理してみた。

8月23日
昨日は保険代理店協議会中部分会設立記念セミナーが名古屋であり昼食も夕食もひつまぶし丼をいただく機会に恵まれその効果か今朝は全身から鰻パワーが漲りなんといつもは30回で果てる腕立て伏せを40回までできたもののどうやらそれで鰻パワーを使い果たしたようで一瞬にして日常のパワーレベルにまで戻っちまった俄か絶倫オヤジ@ホロス亭エロスこと堀井ですこんばんわ。
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ところで。
今保険業界は法律改正に伴う大変化の渦中にあり特に代理店経営者たちはその対応に奔走しているわけですが、まだまだ情報不足でどうしたらイイのかわからなかったりどう意思決定すればイイのか迷っていたりする方々もたくさんいらっしゃり、今回のセミナーでは100名定員が200名を超えるという超盛況ぶりでした(なんと沖縄からも参加者が)保代協は理事メンバーと弁護士、社労士の専門家チームを結成し全国を行脚しながら、今般の乗合代理店業界消滅の危機を回避するために潜脱的スキームに警鐘を鳴らし、健全なあるべき業界にしてくことを啓蒙しているのです。
で、そのセミナーのメインプログラムは日本を代表する代理店経営者と元金融庁出身の増島弁護士等専門家を交えたパネルディスカッション。ここ数年100名から1000名くらいの参加者の中でもっぱらワタスはそのコーディネーター役を務めているのですが、実はこれが結構好評なのです(自画自賛・・)
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なぜ好評なのかをよくよく振返るとその辺のヒトとはキャリアが違います。思い起こせばワタスは小学生の頃から当時人気だったテレビ番組、素人名人会や万国ビックリショー等のパロディを企画してはその司会をやっていたのですから(笑)でも実はクラスメートが聴衆で出演者がパネラーという構造が同じなのです。
ということで、コーディネーターのノウハウを自分なりに整理してみますと。
そもそもコーディネーターとは物事が円滑に行われるように全体の調整や進行を担当するヒトのこと。ワタスは「話す」シゴトとして講演や研修から営業や落語なんかもしますが、それとの違いは自分一人のパフォーマンスで完遂するのではなくいかに複数のパネラーの存在価値を活かしながら聴衆に気づきを与えるかというトコロ。その企画が盛り上がるかどうかはパネラーよりコーディネーターの力量が大事なのです。
まず極力早い段階で聴衆の来場ニーズを掴むこと。始まる前のアンケートや冒頭の質問で確認します(今回は〇☓カードを採用)その上で聴衆の代弁者として知りたいと思われる質問を適材敵者に投げかけていきます。
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そしてポイントはその返答をそれだけで終わらせず、時にはその内容がわかりづらいと思えば、わかりやすく「つまり」という枕詞からわかりやすく要約したり、その返答が言葉足らずだと思えば更に突っ込んで「じゃあそれは例えば・・」「もう少し詳しく・・」と深堀りしていく。
最もダメなのは最初から台本通りにそれぞれのパネラーに答えを用意してもらい、順番にそれを喋ってもらうパターンを永遠と繰り返すこと。もちろん打合せで各人に振る大事な質問の答えを事前に用意して貰うことは必要ですが、パネラー慣れしていないヒトは投げられた質問に対して完璧な返答をしようとしてずーっとそのボールを手放さずダラダラと話してしまうケースが多いものです。すると聴いているヒトタチはわかりづらく段々ダレてきて、そこに専門用語とかが連発された日にはもう聴くことそのものを放棄してしまいます。だから敢えて短く答えていただいて聴衆のニーズを汲みながら、解説と代弁を繰り返して小刻みに突っ込んでいくのです。
そこに台本が無い(無いように見せる)方がよりライブ感がでて盛り上がるのです。
つまり。
パネルディスカッションは「ライブ感」を大事にしながら、時には聴衆の代弁者として、時にはパネラーの解説者となり、事実を引き出し、専門性を引き出し、感情を引き出していくのです。そして聴衆はその間一言も話さなくても、さも自分がそのパネルディスカッションに参加しているが如く一体となり、気付きを与え、終わるころには頭の中をスッキリさせてあげることができるのです。
次回は9月12日新潟で北陸分会設立セミナー、更にコーディネーター力を磨いて臨みます。
あ、このノウハウ、もう少し整理できたら研修プログラムとしても売れるかもしれません(金の亡者か・・)
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