8月10日
一昨日は台風11号が京都にも直撃しました。去年は家の前の道が川になり間一髪で水が引いてくれて助かったのですが。
今年はお蔭様でそこまでには至りませんでした。
その最中。東京のおばさん通称タミーこと民子おばさんが娘と孫を引き連れて京都を訪れました。
タミーは御年85歳。実はワタスの拙著「そろそろしゃべるのをおやめなさい」にも登場した人物(名前は出していませんが)。もう20年くらい前でしょうか。タミーのだんなさん、ワタスのおじさんが急逝された時、タミーは当時某保険会社のライフプランナーだったワタスに、
「ケーちゃん、どうしておじさんに保険を勧めてくれなかったの?おじさんならケーちゃんに頼まれれば入ってくれたと思うわ。おじさん、保険に入ってなかったのよ。だからおじさんか残してくれたこのお家手放さなくちゃならないの。」
と、泣きながら訴えられたのです。その時、身内に義理で保険に入ってもらうことを避けていたワタスは、本当にこのシゴトに誇りや使命感を感じているのなら、親しいヒトにこそ保険を勧めるべきだと、いや誰にでも堂々とその必要性を説くことだというコトを胸に刻むとともに、今までのチンケなプライドを恥じたのです。
その恩人であるタミーは85歳でも元気溌剌オロナミンC(・・・)。台風真っ最中になんと通称「お稲荷さん」こと全国に3万社以上あると言われている稲荷神社の総本山、伏見稲荷大社に行ってきました。タミーは軽々と「おもかる石」(軽いと感じたら願いがかなう石)を持ちあげ、もちろん自力でお稲荷さんの上まで「私、頭はダメだけど足腰だけは強いのよ」と笑いながらスタスタと山の上まで鳥居が続く長い階段を登っていきます。なんと先日も水泳の全日本マスターズのバタフライ部門で優勝し、大会新記録を樹立したそうです。
実はワタスがタミーを凄いと思うのはそれだけではないのです。
この暴風雨の中でそれなりにハードは山道を登りながら口から出てくる言葉が、
「雨の京都も素敵ね~」(雨って台風やけど・・・)
「楽しいね~」
「来てよかったわ~」
「楽しいね~」
「素敵な景色ね~」
「会えてうれしいわ~」
「雨の日もいいわね~」
「空いててラッキーだわ~」
「本当にありがとう」
「カッパ着てたら安心だわ~」
「楽しいわ~」
「風が気持ちいいわ~」(いや、台風ですけど・・)
「暑くなくてよかったね~」
「ホントに来てよかったわ~」
と常に笑みを浮かべながら前向きでプラス志向の言葉が自然に次から次へと繰り出されるのです。それを周りのみんなが聴いてるだけで元気が貰えるのです。
ワタスの約30歳ほど歳上のタミーは、まさにワタスの恩人であり自慢のおばさん。今回も逆に元気をたくさん貰えました。ワタスも30歳歳下(26歳)の若者たちにもモデル(見本)とされるようなエロいオヤジを目指したいと思います(笑)