2014年4月5日。
今日は國岡計造にとって特別な日だ。
計造は遡ること24年前、まだセールスレディによるGNP(義理人情プレゼント)営業が当り前の時代に、国内で初めてコンサルティングセールスを標榜した保険会社の営業マンとして業界の門を叩いた。営業経験も無く、当時未だ32歳。「若手」に属する年齢でそれなりのリスクを覚悟しての転職だった。しかし、
「社会経験豊富な男性のみ。パッケージ販売ではなくライフプランに基づくオーダーメイド設計。自分で自分の歯車を回すアントレプレナーシップ(起業家精神)。」
リクルーターからのこれらのメッセージが元々好奇心旺盛、ヒトと違うコトに価値観を見出す計造の心を刺激したのだ。
その後の10年はまさにこのカタカナ生保によるコンサルティングセールス全盛の時代だったと言える。
そもそもビジネススタートアップの原則は「いかに風を読むか」にある。市場環境の変化をヒトより半歩先に読み、多少のリスクを取ってでもその風の中に飛び込む勇気だ。更に計造は1996年の保険業法改正を機に、
「これからの10年はカタカナ生保の保険プランナー全盛の風が弱まり、複数社の商品を組み合す独立系乗合代理業の風が吹く」
と読み独立を決意した。誰にも相談せず、支社長というポスト、かなりの高額報酬を捨てての単独行動だった。
「販売代理から購買代理へ。保険流通維新(保険ビジネスも顧客に最も近い川下がイニシシャチブを握る時代)。ホリスティックプランニング(保険にとどまらない統合型コンサルティング)による総合生活支援事業への可能性」
今度は自らこの3つのキーワードを掲げて起業、そして事業拡大をはかってきたのだ。
環境の変化を予測しながら自らの成長曲線が下降する前にリスクを取って変態していく。これもビジネス成功の鉄則だ。いや、ビジネスに係わらず株式投資など価値が変動する商品(人材)も「まだ価値が上がる」と思いながら売る機会を逸し、下降曲線を描きながら決断ができずにその商品(人材)価値を下げていくものだ。振り返ればこの時の計造の決断、まだ上り調子の中での選択も間違っていなかった。一般人がそこは危険だから行くなと反対する道にこそ成功の種があるのだ。この業態を初めてから間もなく、同業者が相次ぎこの事業に参入しだした。すべての事業者が成功することは無かったがそれでも数社はこの時流に乗り急成長を遂げた。
「乗合代理というモデルはこのまま成長し続け、業界に確固たる地位を築くのだろうか・・」
続きは→http://www.holos.jp/index.php?page=lifecolumn_list&menu_year=2014&exptitlename=2014