3月29日
徐々に体調が戻ってきたので本日は朝から2年ぶりに歯の定期健診に行ったところ相変わらず虫歯は一本もなく歯茎もそれなりに健康ですと褒められ有頂天になりながら調子に乗って前歯の矯正をしたらいくらかかるかと聞いたところ60万円はかかると言われどうせいつ死ぬかわからないので一生スキッ歯でいいやと諦めた歯医者に行く時間があるならちゃんとした病院で脳検査を受けろとお叱りの声もチラホラと聞こえてくる春爛漫男@堀井ですこんばんわ。
ところで。
最近読書がご無沙汰だったのですが本日久しぶりに2冊を読了しました。それも普段お付き合いのあるお二人の大先輩が最近出版された書籍。
そのお一人は「本郷孔洋」さん。全国30拠点総勢720名のスタッフを率いる国内最大規模の税理士法人の理事長です。起業家としても大先輩である本郷先生はいつも物腰柔らかでお洒落。そしてインテリジェンスとユーモアのバランスが秀逸な方。実は会食をさせていただく機会がありその場で献本いただきました。
その「私の起業ものがたり」。起業家歴37年、延べ6500社の経営顧問をされてきた経験がシンプルかつコンパクトにまとめられ、また持ち前のユーモアのセンスが本郷先生の人間味を醸し出し、愉しみながら経営のノウハウが学べます。
以下ワタスの刺さった備忘録です。
・「起業は営業がすべて」(マーケティングファースト)イエス・キリストの偉さはキリスト教を創ったことより、全世界に広げたマーケティング力だ。
・なぜ企業は成長が必要か?「答えは単純。給料が上がる。成長している組織は働く人を元気にする。役職のポストが増え昇進の機会が増す。シェアが拡大し、その企業の競争力が増す。若い人を雇用する機会が増える。
結果、従業員の平均年齢が下がり、総体の人件費が下がる。」だから企業は成長が必須条件。
・すぐれた経営者の条件の一つは、「経営のことを考える時間が人に比べてめちゃくちゃ長い。」これは私の長年の経験の結論です。
・トップの必要不可欠な資質の一つは「コミュニケーション能力」です。伝え方5か条は「本質を一言で表す。優先順位を明示する。伝える内容を絞り込む。同じことを言い続ける。身近な比喩を用いる。」これができたら達人の域です。
もう一方は同業の大先輩出口治明さん。ご存じ保険業界の革命爺(笑)ライフネット生命の代表取締役会長です。出口さんとは数年前に当社主催のネットVSリアルのコラボセミナーで全国行脚をお願いしたりワタスが理事長を務める保険代理店協議会のイベントでのパネラーをお願いしたりと常に何かとお世話になっている関係で。
品川駅新幹線構内の書店で平積みされていた「任せ方の教科書・プレーイング・マネージャーになってはいけない」。帯には出口さんと岩瀬さん(ライフネット生命社長)のアップ、そしてサブタイトルが先日ワタスが書いたメルマガ(http://holos-mag.seesaa.net/article/392704467.html?utm_source=mail&utm_medium=HOLOS_Planning&utm_content=horii&utm_campaign=201403)でこれからの代理店経営者はプレマネではなく、プロの経営者にならないと生き残れないと書いたところなので、ご両名を存じている親近感とそのタイトルに共感しすぐに購入しました。
これまた下記心に刺さった備忘録です。
・仕事ができる上司は「球離れ」がいい。ボール(仕事)が自分の部署に来たら「この仕事は誰に任せようか」「あいつなら得意そうだ」とすぐに判断して仕事を任せることができる。ビジネスが市場に与える影響力を上げる為にはスピードを早くする必要があります。そのためにもできるだけ早く任せた方が賢明なのです。
・部下を動かす3つの方法。①上司を好きにさせる。②圧倒的な能力の違いを見せる。③必死に働いている姿を見せる。最も現実的なのは③。部下から愛されている訳でもなく、圧倒的な能力も無いなら「必死に働いている姿を見せる」しかない。
・リーダーの条件は、①強い思い②共感力③統率力。みんなを最後まで引張って行く統率力は、つべこべ文句を言わず黙ってついていこい、といった強権力では意味がなく、むしろ統率力は「丁寧なコミュニケーション力」と言い換えることが出来る。周囲の環境変化や各メンバーの置かれている状況を観察したうえでメンバーに声をかける力が真の統率力である。
・変化する市場に影響力を与えるには「スピード」を速くするしかない。
・編集後記による編集者の出口さんの評価は①国語ではなく算数で考える②知的体力が備わっている③言行の一致感が高いこと。
いずれも起業家、経営者、経営幹部必読の2冊ではないかと思います。
あ、もちろんワタスは大先輩の金言をさも自分が考えたが如く至るところでパクることは間違いありません(本郷先生、出口さんどうかお見逃しください・・)