1月26日
先週は福岡大阪東京とコンプライアンスセミナーをツアーで回りすべての会場が満員御礼でした。売上を上げるオフェンス系のセミナーは比較的ヒトは集まりやすくディフェンス系は集客に苦労するのですがさすがに今般の経営の根幹を揺るがす法改正が迫っているとあっては代理店経営者の皆さんも情報を先取りしないわけにはいかないということでしょう。最近はセミナーとは別に代理店経営者や保険会社幹部の方々からの相談が後を絶ちません。
また、週末は新春初笑いということで当社イベントスペースLAC-座恒例の落語会。ワタスも3か月ぶりに高座に上がりました。今までの7回は毎回新ネタを披露していたのですが今回は「そろそろ折り返しましょう」という師匠の指示により再度「桃太郎」をやることに。実は常に新しいネタを披露することに価値を感じていたので一度やったネタを同じ場所でやることに少し抵抗がありました。でもよくよく考えると古典落語は今までたくさんの落語家によって同じ噺をされ続け、もちろんプロは至るところで持ちネタを披露し、お客さんも「またあの噺を聞きたい」と思われるわけですからそこにこだわる必要もないのだと思うに至りました。
で、その結果は。
やはり1回目より2回目の方が練習を積み上げた分上手くなっていたのか満員の会場が笑いのトルネード状態となりその渦に最前列のおばあさんが巻き込まれクルクルと回転しながら舞い上がっていくのをスタッフがなんとか引張りだし真空状態の中で心肺停止状態だったそのおばあさんを宇津(渦)救命丸を処方して一命を取り留めたほどの大ウケだったわけです(もちろんウソ・・)
ま、せっかく覚えたネタを1回で封印するより何回も何回も練り直しながらその精度を上げていき、このネタならエロスが一番面白いというところまで追求するのが本筋ではないかと気づいた次第です。考えれば営業や講演やスポーツ選手でも同じかもしれませんが日頃から地味に地味に練習を積み重ね、同じヒトが何度でも見たくなるほど常に最も高いパフォーマンスを出せる状態にしておくことが真のプロというものなのでしょう。
今あるモノ(商品やサービスやスキルや特に人間関係)の質を上げることと新しいモノを生み出すことはある意味トレードオフです。どちらを選択すべきかはその時の状況によりますので正解はないと思うのですが、今あるモノがどう見てもニーズがあるにもかかわらず中途半端だったり改善の余地がある場合にはまずそこに着目するほうが先決ではないかと思うのですがいかがでしょうか。
今ワタスは理事長であったり会長や社長、時にはFP、セミナー講師、カウンセラー、落語家だったりするのですがその役どころがすべて中途半端だったら結局社会や社員やお客さまにも大した価値は提供できません。これから齢を重ねながら肩書きを外していった時「堀井計」という名前だけでも(ホロス亭エロスとか珍北斎ではなく・・)ヒトが来てくれる存在になれるよう精進していこうと思います。