最近商談させていただく企業の経営者は若い。
下手すると20歳くらい私より若いいわゆる若きベンチャー企業の経営者である。経営者が若いから社員も若い。元気。やる気ムンムン。
自分の当時の年齢と比較すると格段にしっかりしている。学生時代なら一つ歳が違っていても上下関係が暗黙の了解としてあったものが、もはや今の社会では年齢の差は何の意味もなさないと思うほど実力次第で可能性が広がっているなぁと感じます。(なんかまわりくどい表現ですな・・)
ところでベンチャー企業の定義って何なのでしょう?
中小企業とベンチャー企業の違いは?当社はベンチャー企業?中小企業?
で、インターネットで調べました。そしたら『誰でもが尻込みするようなことに果敢に挑み、成功への道のりの戦略を有している企業』とありました。
『虎穴に入らずんば虎子を得ず』ということわざの『虎穴に入る』という部分の英語はまさにベンチャーなのです。とも書いてありました。
これだとちょっとわかりにくいので「中小企業」と「危険な企業」と「ベンチャー企業」を『虎穴に入らずんば虎子を得ず』を例にとってみました。
まず中小企業の場合
社員:「社長!大変です。虎の子供が一匹1億円で売れるみたいです。」
社長:「なに!そんなに高く売れるのか!よし捕まえにいくぞ!」
社員:「社長!着きました。あそこに虎の穴があります。入りましょう!」
社長:「ばか、何言ってんだ。入ったら虎の子供を捕まえる前にお父さん虎に食われちまうから危険だ!」「ヨーシ、虎の子供だけが虎の穴から出てくるのを穴の前で待つぞ!」社員:「さすが社長!名案ですね。待ちましょう!」
~2時間後~
社員:「社長大変です。他の会社も穴の前で待っています。しかも20社ぐらいきてます。」
社長:「何!他の会社も来てるだと!えっ!何!ゴリラ商事も来てる。あっ!20人も社員を連れてきているって。だめだ、これじゃあ、例え虎の子供だけが虎の穴から出てきてもゴリラ商事に取られてしまう。」
社員:「どうするんですか?社長!」
社長:「しょうがない、帰ろうか!やっぱりうちの会社は金魚でも売ろう!」
と、こんな感じです。
次は、危険な企業の場合
社員:「社長!大変です。虎の子供が一匹1億円で売れるみたいです。」
社長:「なに!そんなに高く売れるのか!よし捕まえにいくぞ!」
社員:「社長!着きました。あそこに虎の穴があります。」
社長:「よーし、入るぞ」
社員:「えっ!入るんですか?お父さん虎に食われちゃいますよ。」
社長:「バカヤロー、昔から虎穴に入らずんば虎子を得ずって言うんだ!」
社員:「なるほど、それもそうですね。さすが社長!」
社長:「よーし、行くぞ!」
父虎:「ガオー!」
社長:「キャー」
父虎:「ガブ、クシャクシャ」
終
とこんな感じで死んでしまいました。
次は、ベンチャー企業の場合
社員:「社長!大変です。虎の子供が一匹1億円で売れるみたいです。」
社長:「なに!そんなに高く売れるのか!よし捕まえにいくぞ!」
社員:「社長!着きました。あそこに虎の穴があります。入りましょう!」
社長:「ばか、何言ってんだ。入ったら虎の子供を捕まえる前にお父さん虎に食われちまうから危険だ!」
社員:「じゃあ、どうするんですか!社長!」
社長:「虎の穴の前で待ってても、虎の子だけが出てくることはまずない。もし万が一出てきてもゴリラ商事に取られてしまう。それではダメだ!」
社員:「じゃあ、どうするんですか!社長!」
社長:「ヨーシ、こないだ開発した麻酔爆弾を投げ込んで、虎が寝てるかどうかを確かめて虎の穴に入って、寝ている虎の子供を捕まえにいくぞ!」
作戦実行
社員:「社長!虎の子供を5匹もつれてきました。」
社長:「ヨーシ、この調子で捕まえて株式公開だ。」
とこんな感じです。
さて、当社はベンチャー企業でしょうか?
もしかして私はただの中小企業の親父?だとしたら良い人材も集まらないつまらない会社に見えるかもしれません。えっ、誰がどう見ても危険な企業にしか見えない?だとしたら私の知恵不足、戦略不足の脆い会社です。
ベンチャー企業は、経営者だけでなく、社員全員で、成功のために(成功の価値観は人それぞれですが)、会社が倒産するかもしれないリスクを顧みず成功への道のりへの戦略を立て挑戦しなければいけない。その意義や使命を全員で共有し、知恵を出し合い、結果が社会にも個人の自己実現にもリンクする企業とならんといけません。
オヤジベンチャーここにあり。若いもんに負けませぬ。若き有能なベンチャー企業経営者と語りながら、自分との年齢差に驚きながらも、それなりに自分の活きかたにも満足している自分がいてよかったと思う今日この頃です。(なんか最後の表現もまわりくどい・・時間が遅いせいやな、もう寝よ)