ビッグボス。新庄監督の発言から学ぶマネジメントの要諦とは
ビッグボス。新庄監督の発言から学ぶマネジメントの要諦とは

新庄監督で経済効果60億円

新庄監督の勢いが止まりませんね。関西大の宮本勝浩名誉教授は彼が就任することによる経済効果が全国で59億6434万円に上り、その90%の53億6791万円が本拠地を置く北海道にもたらされるとの試算を発表されています。

弊社も札幌に拠点を構えていますので、札幌オフィスの業績がこれで急上昇することは間違いありません(笑)

とは言え、あのキャラが派手過ぎるとかウザいとか鼻に着くとか思っている人も結構多いのかもしれませんが個人的にワタスは彼のキャラも生き様も・・

大好きです(笑)

もちろんゲームは少し先ですので結果はまだこれからですが、恐らく話題性には事欠くことはないでしょう。少なくとも就任時のインタビューは経営者の視点でも学ぶべきところが満載でした。

自己肯定感の塊

とにかく彼の自己肯定感が凄い。

もちろん華々しい成績の陰で地道な練習を積んできた賜物だとは思いますが、恐らくそのベースには揺るぎない自己肯定感があればこそと思わずにはいられませんでした。

その発言を以下に抜粋してみますと。

「正直、自分がいちばーんびっくりしています、はい。もう僕でいいのかなという思いの反面、僕しかいないなと。日本ハムも変えていきますし、僕がプロ野球を変えていきたいなという気持ちで帰ってきました。

「選手は復帰できなかったんですけど、そこからあの1通のメールというものは、必ず何かあると自分で勝手に信じて1年間12球団2軍の選手のプレーを一生懸命自分で勝手に勉強して、こういう姿っていうものは、必ず誰かが見てくれている。それを信じて、10月12日になんと僕が描いてた、この監督の話をいただいて。もう自分がやってきたことは間違いじゃなかったんだという、本当にやってきてよかったなという気持ちでしたね。」

「相談は僕、するタイプじゃないんで。僕の人生は相談する人なんかいません。相談する人はもう自分自身なんで、即行動に移します。僕自分で決めます。」

「イメージ的には堅い、なんかこう真面目な顔して腕組んで、やってるようなイメージなんですけど、これからは僕が監督像というものを変えていきます。はい。

「いい意味でも悪い意味でも、16年間むこうにいて、時代をわかっていないんで、新庄剛志らしくどんどんどんどん、時代の怖さなんか関係なく、突き進んでいけたらいいなと思っています。

「プロ野球という世界に入ってくる選手というのは、一緒なんですよレベルはもうほぼほぼ一緒。ただメンタル的な問題であって、それをメンタル的に伸ばせないコーチ、監督がいたと思うんですけど、僕はそのメンタル的なものに関してはものすごく引き出す力が自分にあると思う」

どうですか。「僕しかいない」「変えていく」「勝手に信じ」「必ず誰かが見てくれている」「僕自分で決めます」「ものすごく引き出す力が自分にはある」とパワーフレーズの波状攻撃です(笑)

プレーヤーとしての実績が信用力となり(無ければただの大ぼら吹き)、彼ならやってくれるかもしれないという期待感が膨らみます。実は本当は自信は無いんだけれど、立場や話題性でもって大きな話しをして期待してもらおうと虚勢を張っている人(一部の政治家とかによくあるタイプ)も良くいますよね。新庄監督もそうではないのかと思った人もいるかもしれません。

でもしかし。

ワタスには彼の自己肯定感が本物だと思える根拠があります。

そりは。

「これからは顔を変えずにチームを変えていきたいなと思います。」

という発言です。

つまり。

彼は整形をしていることを堂々とカミングアウトしているというところです。通常整形したりカツラを被っている人は堂々とカミングアウトしません。なぜならそれはコンプレックスであり、自己否定感をその部分に持っているからです。心や体の全部でも一部でも自己否定感を潜在意識に持ちながら表面的に繕っているとどこかにその歪みが出てくると言います。彼は整形はしていますが、全くそこを隠さずオープンにしていることで、彼の自己肯定感がホンマモンであることがわかるのです(あくまで個人的分析です・・)

日本ハム新庄剛志新監督 午後2時から会見 - ライブドアニュース

基本ビジネスの世界でも、もちろん人生そのものでも自己肯定感を持てるかどうかが重要です。自己否定(自分のことが嫌い)感を抱えたままでは常に関心が自分に向いてしまいますが、完全に自己肯定感が持てるともはや自分に関心を持つ必要が無くなり、相手に関心を持ち、相手を愛することができるからです。

心理学の見解では「人は自分を愛する程度にしか他人を愛せない」と言います。要は自分のことが嫌いならその程度にしか愛せないので嫉妬が先行してしまい本気で応援できないのです(難解な表現ですが理解できますかね・・)

もちろんコンプレックスをバネにしながら克服していくというプロセスは必要でしょう。ただ、最終的にはその克服できないコンプレックスも含めてあるがままの自分を完全自己肯定できるかどうかが少なくとも本人が倖せに生きれるかどうかの分かれ道だと思います。

名選手が名監督になれるかどうかの分かれ道

分かれ道と言えば、よく名選手は名監督になれないという話しがあります。これはビジネスの世界でも同様にトップセールスはトップマネージャーになれないという話しと同様です。これは、天才的なプレーヤーはできない人の気持ちやスキルが理解できないので寄り添う気持ちやセンスの無さに呆れかえってひっくり返ってちゃんと指導がロジカルにできないという感じではないでしょうか。

もちろん実績が無いマネージャーはその言葉に説得力がありません。無い分それを認めた上で、的確なアドバイスやリーダーシップを発揮していくためには相当な努力や工夫(トッププレーヤーの力を借りながらサポーターに回るとか)がないと、その地位だけでは下はついてきてくれません。

そういう意味では実績も充分にあり、一見天才的な新庄監督がどんな指導をされていくのかは非常に興味が湧きます。ただ、マネジメントはテクニカルな指導より、むしろポジティブな場を形成し、モチベーションを上げることの方がある意味重要(特に既にトッププレーヤーの集団であれば)なことなのでそのあたりは本人も「僕はそのメンタル的なものに関してはものすごく引き出す力が自分にある」と豪語されているので期待は相当できるのではないでしょうか。

新庄剛志ビッグボス、スマホで撮影開始 五十幡の俊足に笑顔/ドキュメント - プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ

また。

発言の中からは派手なパフォーマンスとは裏腹な人として極めて基本的なことを掲げています。

そりは。

「(選手として大切なことを聞かれて)やっぱり人間性というものは大事であって、人の悪口は言わない。『いただきます』『ありがとうございました』を言える人を育てていきたいですね。」

これが勝つために関係あるのかと思う人もいるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ関係あると思います。

そりは。

いつも礼儀正しく、悪口を言わない人は愛されるからです。愛されると人が応援してくれます。直接のアドバイスもあるかもしれませんし、応援のエネルギーをもらえるかもしれませんし、ここぞという時に愛される人の方が起用される(チャンスが降ってくる)機会に恵まれるからです。

少し新庄監督の話しからはずれますが、あの球界で異彩を放った三冠王を取って名監督にもなった落合博満さんも基本の重要性について語られています。

落合博満氏 藤浪に苦言「もうちょっと野球を勉強した方がいい」/タイガース/デイリースポーツ online

『調子のよくない選手を見つけると、指導者はよく「基本に戻りなさい」とアドバイスする。この「基本」とは何か。多くの選手や指導者は、打つ、投げる、走るといった技術に関することだと認識しているだろう。だが、それは違う。本当に基本に戻るならば、人間としての生活の「基本」、すなわち食事と睡眠から考えなければいけない』

プレイヤーとして勝つ前に人間としての基本の重要性を説かれていることは新庄監督と同様ですね。例えば営業の世界でも面談数、専門知識、コミュニケーションスキルと言ったカテゴリーの向上に終始しますが、生活の基本を基に考えるべきだと思います。

まとめ

とりとめもなく書いてしまいましたが。

個人的には普段野球にはあまり興味のないワタスも来シーズンからは少なくとも新庄監督の一挙手一投足には目が離せません。

最後に。

新庄監督は、自分のことを監督と呼ばずに「ビッグボス!」と呼んで欲しいと言いました。これを企業に置き換えると俺のことは社長とは呼ばないで欲しいということです。ワタスは時に会長と呼ばれたり、社長と呼ばれたり、理事長と呼ばれることもあったり、時には先生なんて言われることもあります。もう肩書が散らばっててややこしいので。

この際ワタスも新庄ビッグボスに倣って。

「スモールボス!」

とでも呼んでもらおうかと思います(笑)

 

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