顧客本位。金融庁公表結果から保険代理店経営者の意識を推し量る
顧客本位。金融庁公表結果から保険代理店経営者の意識を推し量る

緊急事態宣言解除

2021年も10月になりました。やっと今日から緊急事態宣言も解除になりました。と言っても心から解放感を味わうにはほど遠く、寒さが増すにつれ感染者がまた増加していくのではないかという不安感はぬぐえませんね。

実は。

本日解除された初日の京都花街祇園がどうなっているのか市場調査に行ってきましたが、まだまだ閑散とした状態でした。逆にその閑散とした花街をしめやかに歩く舞妓さんや芸妓さんの美しさが際立って目の保養にはなりましたが、やはり夜の街に活気が戻ることは経済活性化のバロメーターではあるわけですから、政府がこれからコロナ対策と経済対策をどうバランスしていくのかを注視せざるをえませんね。

自民党総裁が変わっても、組織全体に刷新感がなければあまり期待感が持てないのと同様、緊急事態宣言が解除されても刷新感が無ければ(2類から5類に変えるとか特効薬が開発されるとか)心から安心できないのはワタシだけでしょうか。

不安のない社会になることは全世界の人々の望みではありますが。

この世を生きていく中で様々な不安が湧き出てくるのもまた事実です。

不安のない社会を目指して

コロナ感染やガン等の重篤な病気に対する不安、戦争やテロ、犯罪、地震や台風、失業や倒産等など数え上げればキリがありません。その中でも老後不安を代表とする、いわゆる「お金」に関する不安も急速に高齢化している日本においては外すことができない不安の一つでしょう。

そんなこんなで。

国(金融庁)は「顧客本位の業務運営の更なる浸透・定着に向けての取組」を我々金融事業者に対して求めてきたわけです(2021年4月)。

顧客本位の業務運営方針の本意とは

詳細は、金融庁のホームページに掲載されてますのでご興味ある方は一度確認していただければと思うのですが。

https://www.fsa.go.jp/news/r2/kokyakuhoni/202104/fd_2021.html

ざっくりばっくり要約すると。

1.金融庁への報告

金融庁は金融事業者に対し、原則2~7に示されている内容毎に、取組方針等における記載内容との対応関係について、報告を求める。

これは、金融事業者が個社ごとに公表している運営方針が、金融庁が元々2017年3月30日に打ち出した「顧客本位の業務運営に関する原則」の2~7の項目のどこに該当しているのかを明記せよということです。

2.金融庁による金融事業者リストの公表

金融庁は、金融事業者から提出された報告内容について確認等を行い、原則2~7に示されている内容毎に、対応した形で取組方針等を明確に示している金融事業者を、順次金融事業者リストに掲載していきます。

ということで、ちゃんと1.を言われた通りにやったら金融庁のホームページに公表してやるよ、とご褒美を表明いただいているわけです。

もちろん、これは「国民の安定的な資産形成の実現」のため。もっとわかりやすく言うと、

『日本国民がお金に対する不安、将来に対する不安を払拭するために、いざ金融商品を購入しようとした際に、その不安に付け込んでくる悪徳金融事業者に騙されるのではないかという不安もある中で、金融事業者たるものは、うちは「顧客本位の業務運営方針」に則り誠実に金融商品を販売しているのだということをしっかりと国民に向けて指し示すことをやっていこうね。それが真っ当で誠実な金融事業者の責務であるからして、その意思を声高らかに宣言しようではないか。』

ということなのですよ。そうしないと顧客から選ばれずに淘汰されてもしらないよ。ということなんですよ。

笛吹けど踊らず

そんなこんなで。

既にその主旨に則り金融庁に報告した金融事業者は合計で493社(9月10日時点)。これが多いかどうかはわかりづらいでしょうから。

因みに保険代理店で既に公表されているのは134社。

保険代理店は生損併せて恐らく17万社くらいはあると思いますので、公表率は僅か0.08%。

1250社に1社しか公表していないことになりますね・・

https://www.fsa.go.jp/news/r3/kokyakuhoni/202109/fd_2021.html

まだまだ保険代理店は笛吹けど踊らず状態です・・

と、偉そうなことを言っておりますが実は弊社はこのリストにまだ掲載されていません。決算のタイミングで見直すことにしていますので、最初の締め切りに無理やり出すことはしませんでした(今は報告済ですので次のタイミングで公表されるはずです)

話しは少し変わりますが。

生命保険協会の方で進んでいるのが「代理店業務品質のあり方に関するスタディグループ」です。

昨年6月から始まり既に16回を数えました。内容は逐次協会のホームページにアップされています。

https://www.seiho.or.jp/data/billboard/agencyqualitysg/

これは、金融庁の動きとも恐らく連動していて、保険代理店も規模だけを追求するのではなく、業務品質を高めていくことに軸足を置いていくことが求められる中で、各保険会社の足並みを揃え(保険会社ごとの業務品質がバラバラで代理店は混乱している)、保険代理店にとってあるべき業務品質とは何ぞやという項目を統一化していこうとしているわけです。こちらは金融庁同様の考え方に加え、「顧客本位」の理想的な代理店を第三者機関が審査し、合格した代理店はホームページにに公表されていくという流れ(現時点では)が検討されています。

色々憶測記事も出ていますが→https://diamond.jp/articles/-/283013

基本保険代理店業界が健全な方向に進んでいることは間違いありません。

真の成長とは

企業にとって売上を上げていくことは、顧客からの共感の量を最大化していくことです。そのためにも、万一の時を想定した経済的不安を解消するために開発された保険商品を販売する募集人は、加入者(見込み者)から不安感を抱かれてはいけません。不安を安心に変えるための態度や知識やマナーやスキルは不可欠です。

そして所属する組織が常に顧客本位の姿勢を表明し、具体的にその方針を原則に則り開示していくこと、もちろんただ開示するだけでなくその取り組んだ結果がどう進捗しているか(KPI)、そして顧客からどのような評価を頂けているのかも適時公表していくことで業務品質も売上と並行して上げていくことが真の成長と言えるのではないでしょうか。

今まで我々保険代理店はいかに規模を大きくし、売上を最大化することに重きを置いてきましたが、これからは守り(態勢整備)を担保しながら攻め(売上拡大)ていく代理店にならなければ顧客に評価していただけない時代になることを肝に銘じなければなりません。

まだまだ今は笛吹けど踊らずの代理店が大半かもしれませんが、少なくともワタシは「踊る側代表」として1社でも多くの顧客本位の業務運営方針の開示を啓蒙していく所存です。

弊社は保険業法改正以降、赤字覚悟で「王道」を歩もうと態勢整備に取り組んできました。そしてかなり厳しい数年を乗り越え、少しづつではありますが「真の成長」街道を歩んでいます。

弊社の顧客本位の業務運営方針→https://www.holos.jp/company-fd/

是非弊社にご興味ある方はお気軽に相談ください。お待ちしています。

弊社のプロモーションビデオができました↓

https://www.holos.jp/holo-saiyou/?fbclid=IwAR2xO-qVD8XZkK9mAaxHgQaXsbrRG5jQQnGbW7lDIDHUOBr9HWRphzdj19A

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