あれから10年。「はじめよう」から「実現する」へ。
あれから10年。「はじめよう」から「実現する」へ。

回想

あの日、僕は東京駅近くのホテルにいた。重要な商談だった。上場企業の子会社の保険代理店を買わないかという話しがあり、その社長との面談。少し早目に行っておこうと約束の30分前にそのラウンジに着いていた。席についたところで電話が鳴った。顧客の会員化サービスを進めている提携先の担当からだった。その電話の最中にホテル全体が揺れ出した。

「あ、地震ですね。」

「そうですね。」

「お、大きいですね。」

「な、長いですね・・」

「ちょ、ちょっと切りましょうか。」

「わ、わかりました!」

その後、そのホテルの中はパニックになり、揺れるたびに避難指示で何度も表にでては中に入った。そうこうしているうちに泊まる所も無くなり、交通手段は遮断され、結局そのホテルのロビーで朝を迎えることになった。もちろん待ち人は来なかった(来れなかった)

その後にロビーのテレビで見た光景は、僕の置かれた状況をはるかに超えた驚愕の有様だった。

 

あれから10年の歳月が流れた。僕が被災者の方々に直接できたことは義援金と物資を送ったくらいで直接被災地に赴きボランティア活動や救済活動をしたこともない。当時も今も少し後ろめたい想いもある。当時僕の書いたコラムを読み返してみた。

 

「今世界が日本に注目しています。メディアを通して日本人や日本企業の一挙一投足に注目しています。

経済活動をしている私たち、特に経営者はその事業に邁進し、少なくとも被害に遭われ経済的ダメージを受けられた個人や企業の分まで、元気さを失わず今の事業に邁進することが復興支援に繋がることではないでしょうか?下落した日経平均株価を被災しなかった我々が予想以上に大きく成長させて立ち直らせてみせようではないですか。人手が足らなくなるまで仕事を創り、就職難民の学生さんたちをどんどん雇用できるまでに事業を伸ばそうではないですか。就職難民に憂いてる学生さんも親のすねをかじってる場合ではありません。どうしても一流企業に入りたけりゃ選ばれるまで自分を磨き直すか、とにかく縁のあった企業で一所懸命働いてみるか、もしくは被災地にボランティアで飛び込みなさい。

ヒトが日常で発揮している能力、顕在能力は5%とも10%とも言われています。そう、実は未だ目覚めていない潜在能力が90%以上も眠っているということです。今こそ眠っていた能力を覚醒させ、自分がやろうとしても中々出来なかったことや、やるべきことに挑戦し、潜在能力を発揮させる機会と捉えようではありませんか。(2011年3月15日コラム抜粋)」

あれから10年

この10年間で日経平均株価は約3倍近くにまで上がった。当時20億円強だった弊社の売上高も事業領域を広げながら今期はその3倍を超える予定だ。

東北大震災はとても痛ましい出来事だったけれど大手保険会社の献身的な安否確認活動などにより、世間に保険商品や保険ビジネスパーソンの価値を再認識していただくきっかけになった。昨年には新型コロナウィルスという「まさか」に加え、自身の身には「末期ガン宣告」という「まさか」を経験した。

想えば命が脅かされる出来事を経験するたびに、人は「保険」の必要性を再認識する。これを不幸に付け込む因果な職業と揶揄する人もいるかもしれない。それがこの職業に就く人に対して偏見を持たれる理由かもしれない。

けれどもその経験を身をもってした人は、保険商品の有難さを間違いなく感じていただいているはずだ。もちろん僕もその一人だ。金融業界、金融商品の中で「まさか」の事態に対応できる商品は保険しかないのだ。

「はじめよう」から「実現する」へ

今日の新聞の全面広告に掲載された福島県の新スローガン。

『平らな道ではありませんでした。真直ぐな道ではありませんでした。復興はまだ道半ば。ひとりひとりがそれぞれの日常を丁寧に、歩みながら。

Not a Dream.

希望も、夢も、現実となるその日を作るための入口なのだと思います。

はじめる、から、かなえる、へ。

チャレンジの卵の、その殻を破り、生まれるものたち。それぞれの場所、それぞれの思い、それぞれの歩幅で。ともに思い合いながら。

「はじめよう」から、「実現する」へ。福島県の新スローガンです。

震災から10年を機に、福島県は、「ふくしまからはじめよう。」からのバトンを渡す、新スローガンを策定しました。「はじめる」から、「かなえる」へ。ひとりひとりの力を重ね、それぞれの思いを繋ぎ、ともに、しっかりと、カタチにし続けていこうと。』

 

福島県人のみならず、この新スローガンを目にした多くの方が福島県への温かい応援の気持ちと共に、自身への励ましのメッセージになるのではないでしょうか。

次の10年に向けて

当時52歳だった僕は62歳になった(ちょいワルオヤジは老害ジーサンになった・・)

あの日、もっと生き、もっと楽しみ、もっと笑い、もっと働き、もっと倖せになりたかったたくさんの人たちの命が天に召された。

日常の「当たり前」が「まさかの出来事」を体験することで、「有難い」日常に変わる。

果たして僕は72歳を迎えることはできるのだろうか。

それは神のみぞ知ることだ。考えても仕方の無いことだ。言えることは10年より1年、1年より1か月、1か月より1日、1日より今を大事にすることだ。人生はまさかの連続だ。まさかを経験するたびに人は強くなり、今生きていることの有難さに感謝できるようになる。

Not a Dream.

あの日、もっと生きたいと願った人たちの夢を、僕たちは今生きている。合掌。

 

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