非対面。緊急事態宣言を乗越えたあとに来る世界とは
非対面。緊急事態宣言を乗越えたあとに来る世界とは

緊急事態宣言発令

緊急事態宣言が発令されて初めての週末。

2月25日に亡くなった実兄の49日法要も中止することになりました。まぁ仕方ないですね。ここ最近、ワタスは特定のジャンルの本を集中して読んでいます。皆さんはいかがお過ごしですか?(機会があればそのジャンルに集中している意図や目的を書きたいと思います)

弊社の主力事業である保険代理業も徐々に影響が出始めています。当り前だのクラッカーですが、この状況下ではアポイントが入りません。会う人の数が1丁目1番地の保険営業で、会いたくても会えないということはまさに命取りと言っても過言ではありません。

実は何人かの社内外の保険業界人がワタスに「全保険会社に非対面募集を認めて貰えるように働きかけて貰えませんか?」と依頼されてきました。ワタスが保代協の理事長という立ち位置にあるという認識で依頼されてきたものと推察されます。もちろん業界団体との定例会議でも検討依頼をしようとしていたのですが。

既に金融庁から保険に加入したい顧客に不利益を与える訳にはいかないと、保険業界に向けて要請文書を発信されていました。

『 「新型コロナウイルス感染症に伴う金融上の措置について(要請)」
新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴い、保険契約者又は保険会社等の事情等により、保険契約者と対面での保険契約の締結手続きが困難な事案が生じることも想定される。
保険会社等においては、当該事案が生じた場合の保険代理店に対する適切な支援を行うとともに、顧客保護の観点から、保険契約の円滑な継続等に支障を来さないよう、保険会社等に対し、下記事項について、保険契約者の状況等を踏まえつつ必要に応じて対応するよう要請する。』

その要請を受け、保険会社も特別措置を講じる動きが出てきました。本来保険契約は対面募集が原則ですが、それを非対面を時限措置で認めてくれる保険会社が出てきたのです。

顧客への迅速な対応

もちろん無条件ではありません。例えばP社では60日以内にセールスプロセスに乗っている商談とTV電話にてセールスプロセスを行って意向確認が取れ、かつマネージャーからの確認の電話を入れることが必須となっており、それ以外にも結構禁止事項があります。

H社は代理店向けに①申込前90日以内に契約者・被保険者に面談済であり、第一次選択が完了していること②申込の意思確認、意向把握が完了していること③契約者からの郵送による申込書類が代理店到着後、速やかに「申込受領日」の記入や契約者への申込書控え送付が可能な体制にあること、としています。

要するに、既に面談済で契約に向けて商談が進行している案件に限るということで、あくまで非常事態に対応する時限措置です。それでも金融庁の要請を受け、全社ではないものの、保険に加入したい国民への配慮をしたことは特筆に値するのではないでしょうか。

弊社は保険代理業においては数年前からベルフェイスを導入していますが、あくまでこれはリクルート面談用。社内研修用にはティーチミーを活用しています。システム営業や助成金コンサルでも状況に応じてZOOMを活用したり、オンラインセミナーを開催したり、もちろん多拠点の会議もオンラインが当り前になっています。ただ、保険募集においては基本保険会社のルールが対面を原則としているため中々標準化ができていなかったのです。

さて、この時限措置が時限措置で終わるのか、その時限措置をトリガーにして新しいパラダイムへの転換が始まるのか、果たしてどちらなのでしょうか。これは在宅ワーク然りです。

既存の価値観が破壊される時新しいパラダイムへの転換が始まる

既存の価値観に疑問を持つことが新しいパラダイムを見つけるきっかけになります。生命の危機、あるいは個人事業主たちが仕事がなくなって死活問題に直面するということもパラダイムシフトを促す要因になり得ます。

ウィルスへの感染リスクが無くなった時、人は対面というコミュニケーションに戻るのか、それとも最早その必要性を感じなくなるのかどちらに心が動くのでしょうか。

今は「感染リスク」を避けることが最優先だからこそオンライン会議、オンライン商談、オンラインセミナー、オンライン飲み会、オンラインコンサート等が行われています。感染リスクが無くなった時に、もう会議も商談もリアルの必要ないよね、となればオンラインがスタンダードになり、リアルの価値は問われるのでしょうね。でもリアルの価値が全てのジャンルで喪失することは恐らくないでしょう。因みにワタスは落語家の端くれですが、テレビやYouTubeで観る落語とライブで観る落語は全く別物で感動のレベルが全然違います。これはアーティストのライブに行けない人が仕方なしにヴァーチャルで楽しむという行動と同様ですから感染リスクが無くなれば早晩元にも戻るものと思料できますね。

結局は薬局で、コモディティなモノや顕在的ニーズに基づいた商品がどんどんネット購入にシフトしているように、対面の価値があるコトや人以外は基本オンラインがスタンダードになるということになるのではないでしょうか。逆説的には価値ある人であればオンラインでも相談したいと思う訳ですから、その人は移動コストをかけずに全国津々浦々への保険コンサルが可能となります。ブランディングさえできれば、その人に相談が殺到するのです。

果たしてこの状況を阻む要素はあるのか。コンサバティブ(保守的)に考えるとモラルリスク(代筆とか)や個人情報、センシティブ情報の漏洩リスク、政治的には地域密着対面営業を強みとする大手生保営業職からの反対もあるかもしれません。でもワタス的にはそのような障壁を乗越えてでも次のステージに行く価値はあるのではないかと思うのですよ。

いずれにせよ、今後は状況やプロセスによりどちらでも対応可能な状態にしておく必要があるということでしょう。これは保険営業もコンサルティングも医療行為ですら同様なのではないでしょうか。外科や耳鼻科や歯科等直接身体を触る治療は無理でしょうが、内科的治療や症状をヒアリングしてからの処方などはオンラインでも遜色なく対応できそうです。今外食産業の方々は壊滅的打撃を受けていらっしゃいますが、来店と持ち帰りと出前、通販の4本建てとしお客様のニーズに基づいて臨機応変の応対ができる体制を取ることでリスクを回避することに似ているような気がします。

時限措置がスタンダードに変わり、過去のあり方ややり方が消滅し、新しい価値観ややり方に変わる時。ワークライフバランスが逆転する時。お金よりも時間。仕事より健康。ヒエラルキーよりティール。都会より田舎。顧客満足より社員幸福。成功より倖せ。パラダイムシフトの予兆を感じるのはワタスだけでしょうか。

対面でなくてもオンライン面接も大歓迎です→https://www.holos-hd.jp/recruit/

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