考察。コロナショックの時代を活き抜く新財産三分法とは。

哀悼

志村けんさんが亡くなりましたね。

ここに謹んでお悔やみ申し上げます。

親族であろうとなかろうと、いつも身近にいる方が亡くなることで「死」に対する恐怖心が一気に高まります。

徐々に増え続けていたコロナ感染者の数もそれまではどこか他人事で「俺は大丈夫」とか「死ぬのはかなりの高齢者のみでかかったからと言って死には至らないだろう」と高をくくっていたほとんどの日本人が志村けんさんの死によって一気に「自分事」として捉えるようなったのではないでしょうか。死や病で倒れるかもしれないという不安を今人類の大半が抱いているのです。

これはコロナウィルスの感染のみならず、身内がガンで亡くなったりすることを機にガン保険の加入を検討したり、人間ドックに行ったりするのも同様です。不測の事態に備えた保険加入をしているのかどうかもその不安の1つであるはずです。

全国の保険募集人の皆さんにおいては、まずは既契約者に連絡を差し上げ、不安を少しでも和らげて上げれるような会話をしてみてはいかがでしょうか。

兎にも角にも。

世界を震撼させているコロナウィルスは、健康に対する認識、日々の生活習慣やワークスタイル、これから先の1人1人の活き方や企業の存在価値にまで大きく影響するほどのインパクトを与えています。

政府は1世帯30万円を支給すると発表しましたが、外食サービス業を中心に経済的に困窮する市民が街にあふれることは確実です。貨幣経済、資本主義、資産価値についての考え方も大きな転換を余儀なくされる時なのかもしれません。

財とは

因みに財産の「財」とは「人間に効用のあるもの。価値のあるもの。所有物。たから。」という意味です。ワタスはFPの端くれとしてそれなりにお金にまつわる勉強をし、資産運用に関する相談にも応じていますが、昔からポートフォリオ(資産の適正配分)のセオリーに財産3分法なるものがあります。これは、

手持ちの財産を「現金・預貯金」と「株式」と「不動産」という、それぞれ性質の異なる3種類の資産にバランス良く分散して、「良いとこどり」をしようという考え方です。すなわち、

・安全性、換金性はピカイチだが、収益性の低い「現金」
・換金性と収益性に優れるが、価格変動幅が大きく安全性は落ちる「株式」
・現物資産ゆえ安全性に優れ、定期的な家賃収入と値上り益も期待できるが、換金性に劣る「不動産」

を組み合わせることにより、どれか一つの資産が暴落しても他の二つで補う等、リスクを押さえつつバランス良く資産形成・保全をしていく考え方です。

現実にはこの考え方をベースにし、現金は円資産だけでなく他国通貨に分散し、株式は投資信託や更に税制優遇のNISAやIDECOを活用し、不動産もワンルームマンション投資や区分所有オフィス等に分散したりして個々のライフプランや投資に対する姿勢を汲みながらアドバイスしていきます。もちろん不測の事態に備えた保険加入も不可欠です。

こと、お金という「財」をいかに効率的に運用していくかという観点でいけばこれは間違いではないでしょう。ただ、上記に記した「財」というものは「人間に効用のあるもの、価値のあるもの」の総称だとすると「お金」はその一部でしかありません。

敢えて、このコロナウィルスが猛威を奮う状況下での財産3分法をワタスなりに改定すると、そりは、

「健康」「時間」「お金」となります。これが真に価値ある「財」ではないかと思うのですよ。

いくらお金があっても健康を害せば倖せではありません。時間はすべての人に平等に与えられた貴重な財産です。もちろんある程度のお金が無ければまだこの世界では生きてはいけません。この3つの中の優先順位はというと人それぞれかもしれませんが、恐らくほとんどの人が最も高いのは「健康」ではないでしょうか。だとしたら、これからのFPは如何にお金を増やすかという資産運用のアドバイスに加えて(むしろそれよりも)、健康への投資をアドバイスの領域に加え、そのポートフォリオを組む知識やノウハウを身に付ける必要があると思うのですがいかがでしょうか。

FPも変節の時

ある意味65歳までに2000万円を確保するより、それが1000万円でも80歳まで健康で働ける心身を維持するほうが健全ではないかと言いたいのですよ。もし月4万円を将来のための運用に回すなら、2万円と時間に健康投資するという考え方ですね。それがサプリなのかジムなのか食材なのか旅行なのかは人それぞれですし、その内容は多岐に亘るでしょう。ですが、今般のコロナ対策として俄然脚光を浴びているのは「免疫力」です。これは天災のように誰の身にも降りかかってきた「まさか」のコロナウィルスだけでなく、属人的に襲い掛かる病魔においても同様です。日頃からいかに免疫力を高める生活習慣を維持できるか、それには食生活、運動、ストレス無く笑いに包まれた人間関係、睡眠時間等々、それにはそれなりの金銭投資と時間投資が必要になるのです。

コロナウィルスを機にFP(フィナンシャルプランナー)はお金という財だけでなく、健康と時間とお金という財を総合的にアドバイスできるホリスティック(統合的)デザイナーに転換するのです。人生全般の免疫力を高めるアドバイザーになるのです。

最後に

免疫力を高めるために必要なことは、心身にあまり無理をさせないことですね。ワタスなんか起業してからの約20年は無理するのが経営者の仕事だと言わんばかりに仕事中心の生活でした。別にそれを苦に感じたこともありませんでしたし、ストレスだと顕在意識で感じることもあまりありませんでした(もちろん重要な局面での意思決定や存続の危機の局面で思い悩んだことは何度かありました)今はセミナーや商談含めて外出を控えざるを得ません。夜や休日には家の中に籠り、早寝を意識しています。そんな非日常の時間の使い方でお勧めなのは「内観」です。自粛の有意義な時間の使い方は、次の時代への準備です。

何を隠そう、ワタスも今、次の時代をどう活きるべきかを内観しています(笑)大きな時代の変節点を向かえているような気がしてならないのですよ。

志村けんさんが変顔をと共に発していた「あい~ん」という言葉。

 

その言葉自体に恐らく意味はありません。でもしかし意味があろうとなかろうと、その表情と発する言葉で何千万人の人たちを述べにすれば恐らく何億回も笑わせ続けたわけですから、その功績は尋常ではありません。でも実は芸人としてそれだけの笑いを提供するために、計り知れないほどのストレスを抱えていたのかもしれないとも思うのです(落語家の端くれの端くれですので1㎜くらいその気持ちがわかるのです)

これからはな~んにも考えずに「あい~ん」で行こうと思います(内観して最後はこれか・・)

「あい~ん」な感じで一緒に志事しませんか→https://www.holos-hd.jp/recruit/

 

 

 

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