5月26日
全国を5か所に分けてスタッフ陣がツアーしたイベント、当社俗称「志(し)のロード」も無事終了。今回は対話型を心がけました。
組織が大きくなるとどうしてもプランナーさん一人一人とのコミュニケーションの頻度と深度が低下してしまいます。その不足分をヴァーチャルではブログやコラムの発信やfacebookでの双方向受発信で頻度を補い、そして年2回のカンファレンスでリアルなコミュニケーションを行いその深度を上げるようにしているわです。
特に今回はぶっつけ本番での質疑応答に時間を割きました。プランナーさんからの経営に対する批判や要望、応援の目頭が熱くなるようなメッセージ、どれも真摯に受け止めてイベントをイベントで終わらすことなく、これからの経営に活かしていきたい思います。
いつもながら思うことですが、プランナーさんもスタッフも仕事を止めて集まることは直接的に生産性を上げることにはなりません。ですが創業以来26回を数えるこのイベントがなければ今の当社は無かったと断言できます。
それは、企業文化を創ってきたことも大事な要素ですが、もう一つ大事なことは宣言実行のサイクルをこのイベントで回してきたことです。「こんなこと考えてます!」とまだ実現していないこともこの場で宣言し、その後にその約束を果たすために行動するということをしてきたからに他なりません。もちろん当初は言ったことが全然できていないと批判を浴びることもありましたが、振り返ると時間の遅れはあるもののかなりの確率で実現できていると思います。
ところで。
当社がベンチマークしている企業は実は保険の窓口グループさんや保険市場さんや保険見直し本舗さんではありません。同業界ではなくアミューズ、吉本興業、ジャニーズ事務所等のタレントプロダクションです。
異能プランナーを率いる保険業界のタレントプロダクション。その発掘と育成、管理、活躍する場を提供するためのサポートを行うことを事業の中心に置いているからです。
で、芸能プロダクションとして株式公開しているアミューズさんをベンチマークしてみますと。
約100組の専属アーティストを擁し約300億円の売上高。なんとその4割の売上を3グループ(福山雅治・サザン・パフューム)が占めています。俗人的なスターを組織化し、特に人気アーティストを長期間繋ぎとめておく魅力は何なのでしょうか?
因みにアミューズさんの有価証券報告書の事業のリスク項目を見ると。
(1)主要アーティストについて
主要アーティストの活動が休止・停止した場合や、当社がマネージメント戦略上、これらのアーティストのメディアへの出演や活動を抑制した場合、当社の業績に影響がある可能性があります。主要アーティストの当社在籍期間は長いことが特徴ですが(サザン34年間、富田靖子29年間、三宅裕司27年間、福山雅治24年間)、専属契約はその期間が限定されており毎回更新できる保証はなく、主要アーティストとの専属契約が更新に至らなかった場合、当社の業績に影響がある可能性があります。
(2)アーティストの育成
当社グループが計画どおり新人アーティストを発掘し、専属契約締結に至るとは限りません。また、アーティストやアーティストが創作又は歌う楽曲等がヒットするために、アーティストに対し、長期かつ高額に及ぶ投資をしても、契約したアーティストが将来どの程度の収入を当社グループにもたらすかについては予測が困難であり、かかるアーティストの収益力次第では、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。
(3)優秀なマネージャーの確保
マネージャーの育成はアーティストの育成と同様に重要であり、マネージメントのノウハウの伝承と質の維持を図りながら育成に努めております。ただし、マネージャーが退社した場合は、アーティストの活動に影響が生じる可能性があります
優秀なプランナーさんを長期間に渡り契約してもらうこと。新人発掘と育成。マネージャーノウハウの伝承と質の維持。すべてが当社の目指すべき方向と一致します。
たくさん仕事を取る力。高いギャラを払える力。イメージを高め売り出す力。日々のシゴトをサポートしマネジメントする力。気持ちよく働く環境を生み出す力。ダイヤモンドの原石を発掘(採用)して磨く(教育)力。
これから先も同業者さんたちはもちろんヨキライバルでありヨキ仲間ですが、業界の常識や固定概念に捉われることなく異業種の成功企業にも目を向けながら、当社らしい、当社ならではの成長の道を歩んでいきたいと思います。