会社説明会も面接も狐と狸の化かし合いなら何の意味もない

一昨日は朝一で熊本から京都に戻りました。せっかくなので荘厳な熊本城だけでも見物したかったのですが午後から当社初の就活生向け会社説明会が予定されていて、不肖ワタスが自ら説明会のスピーカーをやることになっていたので仕方ありません。

で、集まった就活生は30名。エントリーは50名弱だったので当日キャンセルが約20名。無断欠席した学生もそれなりにいました。一応学校名や個人名も入力されているんですがこれって今どきの学生は当り前なんでしょうかね?

少し驚きでしたが気を取り直して約1時間20分の会社説明会&グループディスカッションを行いました。

「社会経験の無い学生にいかに当社のことを理解してもらうか」が今回のテーマ。

「当社のこと」と言っても巾が広いですね。仕事の内容はもちろんのこと、待遇等の諸条件、目指しているビジョンや戦略。そしてある意味最も大事なことは言葉や資料で説明する内容ではなく、なんとなく伝わってくる社風や社員の人柄ではないかと。ある意味それが最も「当社のこと」が理解されるのではないかと思うわけです。

それは社長(ワタス)から伝わることもありますが、司会や受付、サポートスタッフなど今回のイベントに関わっているメンバー全体から感じられる、言葉では中々言い表せない全体の雰囲気で。

そこに明るさやユーモアや勢いややりがいがあると感じられるかが「ここで働きたい」という想いに変わるのではないかと思うわけです。

また、当社のコトをプレゼンする前にどうしても企業の存在意義(何のために企業は存在するのか)やミンナは何を価値基準として企業を選ぼうとしているのか、その選択肢を整理してあげるレクチャーを入れました。なぜなら、人生やり直すことは何回でも幾つからでもできるものの、学生から社会人へと転換するタイミングは人生で基本一度しかありません。その貴重なタイミングを大勢に流されたり、ただ大きく安定しているだけで選ぼうとするより、選び方のバリエーションが色々あることに気づき、極力悔いの無い就職活動をしてほしかったからです。
そして、敢えて意識したことはイイコトばかりを繕って伝えるのではなく、なるべく正味のありのままを伝えること(例えばまだ当社は福利厚生が充実していないとか)当然就活生はイイとこを見せようと繕って面接に臨みます。でもお互いに繕いあって狐と狸の化かし合いのような状態で会社説明と面接をしたって何もイイコトは無いでしょう。だからまずはコチラから極力繕うことなく素のままを伝えて行くことで就活生も徐々にでもいいので素を出して貰い、ありのままの状態で相互理解したほうが最終的には納得のいく結果になると思うのです。

お互いが「こんなはずじゃなかった」なんて思うくらいなら、理解できるまでインターンとして来てもらっても構いません。

結果選考に残り縁あって共に仕事をするのは数名でしょう。今回は縁が無かったとしても、あの会社説明会に行ってよかったと思ってもらえるイベントにすることで、結果当社のファンが一人でもできればそれはそれでお互い価値ある時間を共有できたというものです。

当社は、学生さん達が「社会人も捨てたもんじゃあないな」「学生より社会人のほうが面白そうやん」って感じてもらえる魅力溢れる大人の集団で有り続けたいと思います。

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