4月18日
NYから帰国し4日経ち時差ボケという大義名分の元にボケているのもそろそろ限界になってきたので仕事モードにスイッチを切り替えようとしたらそのスイッチが見当たらなくて困惑している最近自己プロフィールの趣味欄に「本場ブロードウェイでミュージカルを鑑賞すること」と加えた割には周りの外人さんたちが笑ってからワンテンポ遅れて笑ったふりをしていた某京都の大学の外国語学部卒自称マンハッタンジゴロ@堀井ですこんばんわ(ここまでは一気読みで)
さて先日の米国保険業界視察報告の続編です。
2.本当に米国では保険会社直販エージェントより代理店エージェントが主流なのか?
3.本当に米国の保険会社は数千社もあり淘汰合併が繰り返されているのか?
4.本当に米国のマーケティング手法は日本より進んでいるのか?
5.本当に米国NY州は手数料開示が義務付けされ、それにより保険会社、募集人、消費者はどんな変化があったのか?
6.本当に米国代理店は大型化が加速しており、メーカーと対等の関係にあるのか?
7.本当に米国ではアコードという各保険会社共通フォーマットがスタンダード化されているのか?
上記を一つづつレポートしていくと非常に邪魔くさい時間を要するので、詳細はどこかのセミナーなどでレクチャーさせていただくとして今回はざっくりとまとめて報告をさせていただきますと。
20年以上前の1990年に米国では代理店チャネルが直販チャネル(保険会社に所属している営業社員)を逆転しています。今日本においても代理店チャネルが急成長していますので、この部分のみ捉えると米国は20年以上進んでいるという見方ができます。
また、保険会社の数も1988年には2343社あったのですが現在(2010年)は917社。競争激化によるM&Aにより規模拡大、効率化、グループ化が進行し、大手グループで60%のシェアまでに収斂されてきました。日本は現在43社のはずですからそれでも多いのですが、実際には州ごとに社名を変えたりしているようですので事実上はもっと少ないようです。
そして主流となっている代理店チャネルはやはり減少かつ大型化が進んでおり100人規模の代理店が中心になってきているとのこと。このあたりは日本も追随するように大型化が進行していますし、これからもっと加速化していくでしょう。
実は色々聞いていくと保険業界そのもののルールが日本と異なっていることが多く(州ごとに異なるとか)理解しにくい部分もあったのですが、まとめますと上記の部分即ち販売チャネルはエージェント(代理店)が主流(それも乗合)でどんどん大型化に向かっているという方向性はやはり米国が一歩進んでいて。
よくタイムスリップビジネス(進んでいる国のビジネスモデルを先取りして自国に導入する)で起業して成功するサクセスストーリーがありますが、11年前に視察したわけでもなく始めた当社の事業もまんざらはずれではなかったということですね。
ただ今後はイタズラに大きくなることは危険でもあり(コンプライアンスとか)、大きくなった中で勝ち残るための価値創造、選ばれるための魅力作りが今後益々重要になるということです。
街の電気屋さんと家電量販の違いはわかっても同じ量販店同士の違いは説明が付きにくいですよね。これからの保険代理店は資本力も必要ですし、属人的なカリスマ経営者の力に依存するのではなく組織としての仕組み作りも必要でしょう。また、契約をいただいてからのサービスやフォロー体制の違いが極めて重要な差別化になるとワタスは予見しているわけです。
そして最後にモノを言うのはやはり品質ではなく人質(ヒトの質)。次世代を担うスタッフやプランナーの企画力やコンサルティング力ではないかと思うわけです。
時代を見据え、時代の変化にも適応しながら新たなサービスや商品を生み出す企画力、ニーズを理解したうえでその思いをくんだ商品やサービスをわかり易く伝える力、納得感あるコミュニケーションができてこそ顧客は満足を超えた感動をしてくれるのです。
既に日本では保険は買いに行く時代。どんどん消費者は賢くなります。コンサルティングかつ複数商品を扱うことを基本としつつ、商品よりヒトの質でお店を選ぶようになるに違いありません(て言うかもうなっています)
もちろん米国でもその傾向なのですが、ワタスはこの質、特にマインドにおいては日本の方が上ではないかと感じました。こおあたりは改めて。
次号はHOLOSクンinニューヨーク編を掲載予定の年中時差ボケ社長に突っ込みの↓を
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