「愚直力」とは愚かなくらい素直な力。
「愚直力」とは愚かなくらい素直な力。

先週末は保険会社さん主催の代理店経営者向けの研修でした。


その保険会社での全国優績代理店のみが受けられるというプレミアムな研修で二か月前に二日間の研修を行い、実践期間を経て後半二日間をその組織の№2も参加させ、セールススキルとマネジメントスキルを修得していただくという建付け。


そこで不肖ワタスが講師を務めたわけです(机上の空論じゃなく実績に裏打ちされた現場を知りかつ理論的にも教えられるという噂で・・)


実践期間の業績も開示されたのですがその中のトップ代理店の社長に結果を受けての感想を求めたところ。


「前回教わったことを兎に角『愚直』に全員で実践した結果です!」


素晴らしい・・
ワタスは色んな業界で研修をし、色んな業界のトップセールスたちに触れてきた経験から「トップセールスの共通点は何か?」という質問を受けることが多いのですが、迷わず一つだけ挙げるとすれば、

「素直なヒト」

と答えます。講師の言葉を斜に構えたり、自分のやり方には合わないと否定したり、無理だと諦めずまずは素直に受け入れ、素直に実践してみるヒトです。
(もちろん自分のやり方を貫いて業績を上げるヒトもいます)

「愚直」という言葉を分解すると「愚かなくらい素直にやり続ける」ということでしょう。


ワタシが研修で伝えたことを社長が自ら重要と気づき、組織全体に伝え、そして愚直に実践していただいて、そして結果が出たという報告はワタシにとって何よりの報酬です。


反面少し残念に思えたこともあります。


経営者が研修内容を現場に充分伝えず実践していない代理店さんもあるということ。色んな事情があるのでしょうが、結果的には「実践する価値」「社員に浸透させる価値」を感じられなかったということでしょう。もちろんそこまで動機づけできなかったのは講師の責任でもあります。


ワタシが今回残念に思ったのは、その企業の社員さんがせっかく成長できる芽を、社長自身が摘んでいるんじゃないかと。自分に合わない、自分のやり方と違う、うちは他のやり方でやってるから必要ない、という考えは社長が決めればいいことかもしれません。

でも私自身もそうなんですが、このやり方でいいんだろうか、もっと良いやり方やワタシより良いマネジメントできる奴がいるんじゃないかといつも思ってるからこそアンテナを高くして、情報を吸収し、見よう見まねでも実践に応用していくからこそ少しづつでも成長できるんじゃないかなと思うのですよ。


私はマネジメントに「こうすれば誰でも必ず成功する」なんて必殺技は無いと思っています。だから常に経営者は試行錯誤の連続で、だから素直に受け入れる体質づくりが大切なのではないかと。


でないと、自分はそのまま死んでいけばそれはそれなりに幸せかもしれないけど、せめて縁あって来てくれた社員には成長の機会を与えてあげて欲しいなと思った訳です。


なんて自分が他の経営者を観て感じるというとは少なからず自分にもその兆候があるとも言える訳なので、講師をしながら自分に置き換えて自分を戒めようと思った週末なのでした。


経営者の皆さん、明日から8月ですが顔晴りましょうね~。

 

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