哀悼平成の三四郎。柔よく剛を制す。笑よく癌も許す。

哀悼の意

まさに柔よく剛を制すを体現された平成の三四郎こと古賀稔彦さんが53歳の若さで亡くなりました。死因はガンとのことです。僕は彼のファンでしたので突然の訃報に驚くとともにあまりにも若すぎる死が残念でたまりません。

ここに謹んで哀悼の意を表します。

ニュースによると「古賀さんはがんのため昨年3月に腎臓の片方を摘出した。」とのことですから、丁度一年前、私が末期ガン宣告された時とほぼ同じタイミングです。

私より10歳も若く、恐らく私より100倍は強靭な肉体と精神力を持ち合わせていたはずの古賀さんが亡くなり、なぜ軟弱でチキンハートな私が今生きられているのだろうかと考えてしまいます。

それが運命と言ってしまえばそれまでですし、もっと早く健診を受けていればとか、違う治療法をやっていれば助かったかもしれないとか、タラレバを言っても仕方ないことです。

それは重々理解しながら、ご遺族の方々には謹んでお悔やみを申し上げた上での話ですが。

ガンとの向き合い方

今ガンで闘病中の方やそのご家族の方々は、著名人がガンで亡くなられたニュースを聞くだけでも、ともすれば気が落ちてしまいがちなものです。

そのような方々に改めて私ごときがメッセージを発信できるとすれば。

「ガンと勝負するのはやめよう」

と僕は言いたい。

これはあくまで推測の域を出ませんが、古賀さんは超一流の格闘家ですから、ひょっとしたらガンと勝負されようとしたのではないかと思うのです。ガンを敵と見なし、病に打ち勝とうと思い、強く負けない気持ちで勝負をされていたのでないだろうかと思うのです。

また、古賀さんはガンになったことをお母さんやお兄さんにも内緒にされていたようです。もちろん心配をかけないような配慮だと思います。ただ、これもあくまで推測ですが、個人競技として一人で戦う世界で活躍されていたからこそ、寡黙に孤高にガンに一本勝ちをされようとしたのではないかと思うのです(何度も繰り返しますが、あくまで推測ですし、これを読んで気分を害される方がいらっしゃれば謹んでお詫び申し上げます)。

もちろん「病は気から」ですから、気は落としてはいけません。生きる望みを捨てずに気で負けてはいけないのは確かです。僕は限りなくガンだと診断され、ガンを消してくれるというお寺の住職に相談に行ったとき、

「あんたはこんなんでは死なん。死なんけど、えーか、病は気からや。気でだけは負けたらあかんで!」

と諭された言葉が、副作用で苦しんでいるときの支えになりました。ただ、私が微妙に思うのは、それをガンを敵と見なすのとは少しニュアンスが違うのです。

気は落とさないけど、ガンを敵とは見なさない。僕はガンを「ガンさん」と「さん付け」することしました。無理してそう呼んだのではなく、自然とそう思えたのです。自分の正常細胞を変異させてしまったことに申し訳ない気持ちになり、そしてガンさんを含めた自らの細胞に感謝することを始めたのです。

それと。

親兄弟どころか、私はブログで自らが末期ガンと宣告されたことを公表し、数千人の方々にその記事を見てもらいました。そしてその方々から祈りと励ましのメッセージをたくさんいただくことができました。その方々からのそんな思いのお陰で副作用で弱った自分の気を落とさずに済んだのです。

もちろんそれが、今こうして何事もなかったかのように生きられている要因かどうかはわかりません。

その答えは恐らく永遠にわからないとは思いますが、そう思っていなければいまこうして元氣にブログを書いていないような気がしています。

無敵のチャレンジャーという活き方

闘いを仕掛ければ、相手(ガン)も闘いに応じるものです。そうすればどちらか強い方が勝つわけですが、常に自分が勝つとは限りません。この場合、闘いに負けるということは「死」を意味します。また、ガンの方から自分に闘いを仕掛けてこられたと思うかもしれません。だからそれに打ち勝とうという対抗心が湧き、闘病するという概念になるのではないでしょうか。

僕が現在に至るまで一貫して意識してきた人生観は、自らが常に「無敵のチャレンジャー」となることでした。端的に表現すると、幾つになっても挑戦し続ける姿勢を見せ続けること。ただしそのプロセスで敵を作らないことでした(もちろん知らないうちに作っている場合もありました)。以下は10年以上前のブログで書いた内容の抜粋です。

『無敵とは敵を倒しながら突き進むのではなく、敵を作らないこと。人間は理屈や正論では、理解はできても所詮感情でしか動きません。遺恨があればそこに負の想念が発生します。負の想念は時空間を越えてその本人も知らないうちに攻撃し、こちらにパワーが不足していると結果的に体調を崩したり、仕事が噛み合わなくなったりとツカない状況を作ります(少し怪しい話ですが・・)ヒトが集まるパワーの源泉はまず「好き」という感情でしょう。人間嫌われたらおしまいということです。「権力」より「魅力」。スキルやノウハウも大事ですが、その前にまず「自分自身の態度や在り方」。こんなヒトになりたい。このヒトと一緒に仕事がしたいと思われること。向かうところ敵無しの、魅力に溢れた無敵のリーダーとなることがワタシの目標です。』

果たしてガンは自分の身体に闘いを仕掛けてきているのでしょうか。実はそうではなく、今までの活き方に警鐘を鳴らしてくれている味方なのではないでしょうか。ガンさんは「オマエ、エー加減にせーよ」とちょっとは怒っているのかもしれません。でもその本質は自分の体内の同じ細胞であり、「愛」が根底にあるから警鐘を鳴らしてくれているのかもしれません。

僕はガンとの向き合い方も基本同じではないかと思っています。

ガンさんを決して敵と見なさない。とは言え、できうることはとにかくチャレンジ(行動)してくのです。

ユーモアビズというはたらき方

更に。

「ユーモアは人間だけに与えられた、神的といってもいいほどの崇高な能力である」

これは著名な精神科医V.フランクルが残した有名な言葉ですが、生涯の中で最も時間を費やす仕事という時間を充実するためには「ユーモア」というエッセンスが必要です。弊社が定めた10の価値観の中にも「ユーモアビズ」という概念があります。もちろんこれは仕事のみならず日々の生活の中にも意識していることです。

末期ガンを宣告された人が家族や周りにいたら、どうしても気を使い、気分を下げがちになりますが、むしろそんな時だからこそその空間に「ユーモア」が必要なのではないでしょうか。

恋人との喧嘩や夫婦喧嘩の最中でも、根底に愛がある前提での怒りは、ゴメンと謝って、クスっと笑かしたら相手の機嫌が治る場合が結構あります。そしていつもありがとうと感謝して、改めて愛していると口に出すことで、一層関係が深まることもあるでしょう。

そう、笑いは許しと感謝の表現であり、心理的安全性が確保されている証なのです。

だからどうせなら。

ガンになった張本人が、自分の周りだけでなく、自分の一部であるガンさんさえをも「笑わしたんねん!」と機嫌をよくして許してもらおうではありませんか(笑)

古賀稔彦さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

合掌

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