間もなく4月ですね。京都でもちらほら桜が咲き始めました。この季節はいわゆる「さかり」の季節なのか、得も知れず心がムラムラするのはワタスだけでしょうか(え?ワタシだけ?)
という話は置いといて(笑)
新社会人も、転勤される方も、新しい環境への準備に不安と期待が入り混じっている頃ではないでしょうか。
因みにワタシが新卒で就職したのは、当時日本最大のスポーツ用品のチェーンストア。選んだ理由は尊敬する先輩から誘われたこと、スポーツ用品の業界で働きたかったこと、そして一つは入社前に米国西海岸の最先端流通業視察研修があったことです。
その入社前研修では初海外で舞い上がり、現地で羽目を外し過ぎたことが人事部長の耳に入り、入社取消を覚悟していたら「堀井は日本の侍だ」と称賛されました(笑)
この会社には約10年お世話になりました。流通業の花形であるバイヤーになりたかったのですが、最初の配属先は大阪南部のショッピングセンター内にあるスポーツ用品売り場の自転車担当。マイナーな地域のマイナ一な販売員という辞令にガックリしたことを覚えています。
初めて親元を離れ一人暮らしをしたのは、府が運営していた独身者向け共同住宅。共同トイレ、共同キッチンで勿論クーラーなんてありません。夏は灼熱の暑さで、寝るときは冷蔵庫で冷やしたペットボトルを抱いて・・・そのボトルが温くなると目を覚まし、冷蔵庫からもう1本を出して抱いて寝る。最後は冷蔵庫に頭を突っ込んで寝ていました(夜中に訪れた友人に発見されて、たいそう驚かれました・・・)。
2年ほどその店で修行した後、移動した先は大阪梅田に出店する新業態の路面店でした。この転勤は大抜擢といわれていましたが、心中は左程嬉しくはありませんでした。ずっと本社のバイヤーやスーパーバイザーになりたかったからです。何よりそこの店長は、会社でも超有名な鬼店長で・・・ほとんどの部下が外に出されるかボコボコにやられて辞めていきました(今のパワハラとはレベルが違います)。
結局その店に4年在籍した後、入社当初より望んでいたスーパーバイザーを2年経験し、ずっと心待ちにしていた商品部スキー課のバイヤーを2年経験することができました。
その後、某保険会社へ転職したのですが・・・ここまで長々と過去の遍歴を書いたのは、記憶力を自慢したいわけではありません。
言いたいことは、人生はすべて「想い通り」になるわけではないということです(もちろん個人差有り)。
誰もが目指していた大学に入れるわけでもないし、就職したい会社に入れるわけでもないし、就職したい会社に入れたとしても、やりたい仕事に就けるわけでもない、ということです。
ではその時どうすればいいのか。
もちろんサラリーマンの場合、辞令に対してNOということはあり得ませんが、私の経験上大事なことは、腐らずに配属された場所で全力を尽くすことです。そこにまだ経験の浅い若造の「小さな価値観」を持ち込まないことです。
40年の仕事人生で何となく感じることは、自己主張の強過ぎる人は運が弱いような気がします。
仮説ですが、自己主張が強過ぎると外からの情報や未来からの情報を閉ざしてしまうからではないでしょうか。シンプルにいうと、自己主張が強い人は周りの人から敬遠されることで、重要な情報や運が「然るべきタイミング」で運ばれて来ない可能性があるということです(ア・ヤ・シ・イ・・)。
仕事の選び方には、やりたいこと、できること、求められること、がありますが、優先順位でいくとまずは求められること(頼まれごとを喜んで全力で引き受ける)が重要だと思うのです。やりたいこと(自己主張)に固執すると未来の可能性を狭め、できることしかしないのは自らの能力を限定してしまう気がします。
結果的に私は自己主張を一切せず、自分のなりたかった路面店担当のスーパーバイザーやスキー用品のバイヤーになれました。そして、その後1本の電話から保険業界に転職することになるのです。
「卒業」は英語で「graduation」ですが、これはラテン語gradus(グラドゥス)が語源で、「階段、段階」を意味します。イメージは段々上がっていくという感じでしょうか。そして、もう一つ卒業という意味の「commencement」は、もともと「始まり」を意味する言葉。卒業式は終わりではなく始まりのセレモニーだということ。僕はこっちのほうがしっくりきます。
4月には就職、転職、転勤、移動など新しい人生が始まりますが、それがたとえ意に反する職場でも天職だと思い、その場で全力を尽くしましょう。
では、迎える側の先輩や上司はどんな心境でしょうか。
これもワクワクしている人もいれば、逆に憂鬱な人もいるかもしれません。新卒の部下にとって初めて仕える上司は、その後の社会人生活にとって結構大きな影響を与える存在でしょう。
サラリーマン時代を振り返ると10年間で6人の上司に仕えましたが、遥か数十年前の出来事でもその上司の顔と名前は憶えていますし、反面教師を含めて自身のマネジメントに影響を与えてくれました。マネジメントスタイルは6人いれば6様ですが、上司(マネージャー)として必要不可欠な要素を敢えて一つ上げるとすれば、
やはり「コミュニケーション能力」です。
出口さん(現立命館アジア太平洋大学学長)の言葉をお借りすると、「伝え方」は以下の五条。
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①本質を一言で表す
②優先順位を明示する
③伝える内容を絞り込む
④同じことを言い続ける
⑤身近な比喩を用いる
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これができたら達人の域ということです!
更に、部下を動かす3つの方法として・・・
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①上司を好きにさせる
②圧倒的な能力の違いを見せる
③必死に働いている姿を見せる
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最も現実的なのは③。部下から愛されている訳でもなく、圧倒的な能力も無いなら「必死に働いている姿を見せる」しかないと。
そしてリーダーの条件は以下のように記されています。
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①強い思い
②共感力
③統率力
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『みんなを最後まで引張って行く統率力は、つべこべ文句を言わず黙ってついていこい、と強権力では意味がなく、統率力はむしろ「丁寧なコミュニケーション力」と言い換えることが出来る。周囲の環境変化や各メンバーの置かれている状況を観察したうえでメンバーに声をかける力が、真の統率力である。』
因みに「リーダー」という立場は上下関係にとどまらず、同期のなかでも、チームのなかでも、クラブ内でも、町内でも、家族でも、人が集まる場では常に存在しますよね。私もこれでも一応社会人でリーダーという立場になって30年以上が経過します。出口さんの言葉を敢えて補足するとすれば・・・このような感じでしょうか。
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・事あるごとにVISIONや理念を語り、組織の未来を照らし続けるストーリーテラーたれ
・語りべ(メッセンジャー)にとどまらず、宣言実行サイクルを回す実践者(ジッセンジャー)たれ
・厳しい時苦しい時こそ上機嫌で乗り切る陽転志向者たれ
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63年間生きて思うのは、同じ人生をもう一度歩めるとすれば、次は想い通りの人生になる自信があるということです(笑)。もし私が若い時に、今の私をメンターにつけていたとしたら・・・結構想い通りの人生が歩めたに違いありません(笑)。
若者たちにはリスペクトできるメンターを早くみつけて、想い通りの人生を歩んでくれることを願ってやみません。
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