新春特別座談会。2022年の保険代理店業界を推し量る
新春特別座談会。2022年の保険代理店業界を推し量る

新春特別座談会

先週20日はオミクロン株が猛威を奮う中決死の覚悟で東京日帰り出張を慣行してきました(相変わらず大げさ・・)

メインの目的は保代協定例会における新春特別セミナーのモデレーター役。

毎年恒例のイベントなのですが保険業界で旬の話題を提供してくれている保険業界経営者にリアルで登壇いただき不肖ワタシがモデレーターとしてネホリハホリネチネチクドクドイヤラシク深堀するのがミッションなのでリモートとというわけにはいきませんでした。

マンボウにも関わらずリアルな定員もほぼキャンセルなく、リモート含めて100人以上の参加となりました。

で。

今年のゲストパネラーは、リーズ業界の草分け保険マンモスの古川社長、大型合併を発表された訪問型代理店フィックスジャパンの三浦社長、昨年に東証マザーズに上場されたブロードマインドの伊藤社長、そして既に上場されている来店型ショップの草分けアイリックコーポレーションの勝本社長という豪華絢爛風光明媚喧々諤々魑魅魍魎の4名(・・・・)。

特に上場企業の社長2名がパネリストとして登壇してくれるようなイベントは通常ではかなり稀有なのではないでしょうか。

その中で各々のパネラーの現状やVISIONをいくつかかいつまんでざっくりばっくりまとめますと。

フィックスジャパンさんのトピックス

「150人と110人という比較的規模の大きい広域展開訪問型のフルコミ募集人を束ねる乗合代理店同志が新会社を設立して一つになる」

というもの。これは100人規模の代理店でも将来を見据えると単独でやっていくには厳しいという判断をされたということです。何が厳しいかというと、

①保険会社から支払われる手数料ランクを維持していくのが厳しい

②業務品質を維持向上していくためには今の収益基盤では厳しい

ということです。よって同じ業態同志が一つになって上記2つの課題を解決していこうと。もちろん各々が各々で規模を大きくしながら2つの課題を解決していくという選択肢もあるわけですが、そのためには時間がかかるということでスピードを優先するという大きな決断をされたのです。

ブロードマインドさんのトピックス

昨年訪問型固定給モデルでの株式公開を果たしたブロードマインドさんは「カード会社との提携による潤沢なマーケットを背景に新卒採用を中心に着実に成長されている代理店。特筆すべきはコロナ禍でもリモート面談によより訪問数は逆に伸びていて、リモート面談比率が80%とかなりのウェイトを占めている」と言うことです。

更には保険のみならず証券、銀行代理と金融のワンストップサービスを展開しながら、リモート面談を支える自社システムの外販にも力を入れています。

ブロードトーク→https://www.b-minded.com/broadtalk/

アイリックコーポレーションさんのトピックス

コロナの影響により既存の来店型保険ショップの来客数は減っているがその減少分を積極的な新店オープンにより補いながら、コロナ禍でも前年実績をクリア。

ソリューション事業として自社開発するロボアドやweb保険診断などDXを推進し着実に将来の準備に取り組んでいる。

保険ロボアドバイザー→https://media.hoken-clinic.com/money_insurance/qa/17674/

保険マンモスさんのトピックス

「保険業法改正依頼顧客へのインセンティブが特別の利益の提供にあたるという疑念の中で縮小を余儀なくされたリーズビジネス。

それにに変わるモデルとしてお子様モデル写真撮影会等イベントによる集客や募集人教育部門を立ち上げることで過去の勢いを取り戻しつつある」ということです。

お子様モデル写真撮影会→https://event.hoken-mammoth.com/

2022年の保険代理店業界を推し量ると

モデレーターとして一視聴者として今回のパネラーの言葉を俯瞰しつつ個人的感想を付けたしてみると。

コロナの影響により来店型訪問型という区別が希薄化しつつある。訪問型も来店型もリーズ(保険マンモスさんのような事業者と提携)による見込み客集客を利用している。リーズビジネスはどんどん集客コストがかかり収益的には厳しくなっているものの、チャネル問わず保険ビジネスの成長にはいかに効率的に保険の見込み顧客を自社に集めるかが今後も重要なファクターである。

レガシーモデルの代理店はマーケティングコスト(集客コスト)はかけない(会社が負担しない)が、その分募集人に還元するので会社に利益が残らない体質にある。それを補うためには規模を拡大していく必要があり、もはや100人程度ではこれからはやっていけない可能性がある。今後個人事業主(フルコミ募集人)のための手数料分配組織を求める募集人もその価値観のまま組織を維持しようとする代理店も存在してはいけない。

これから乗合代理店として成長していくには、合従連衡しながら大きくなるか、保険会社の傘下になるか、株式公開を目指すかという選択を迫られるかもしれない。

ウィズコロナの顧客接点においては、リモートシステムやロボアドの活用など非接触・非同期を前提とした保険DXの開発と活用が鍵を握っている。

チャネル問わず、リアル・リモート問わず、レガシーモデルの王道ABC理論(既契約者からの紹介)は理想であるのでコンサルティングによる保険募集を追求していくには募集人の品質を上げ続けるための教育は今後も不可欠である。

例え苦境にたってもあの手この手を駆使しながらとにかく事業を継続していくという執念とアイデアと行動力が無ければ経営者として失格である。

経営者は意思決定の連続である。会社を守り社員を守るには、予期せぬ環境の変化に対応するためには現状に固執せず今の立ち位置や事業を捨てる必要があるときもある。それができなければやがて会社はツ・ブ・レ・ル。

今回は4者4様の経営戦略に触れワタシも大いに刺激をいただきました。

もちろん。

当社グループの未来戦略もありますが、今回はあくまでモデレーターですのでそれは語ることはありませんでした。またそれは別の機会に譲りたいと思います(え?どうせオマエは全然何も考えてないって?)

最後に。

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