新型コロナの影響が徐々に沈静化してきました。でもまだまだ油断はできませんね。ここでぶり返したら元も子も有りません。もちろん経済への影響は気になりますが、ワタスはもう少し療養も兼ねて在宅ワーク中心でステイホームを継続するつもりです。
vol.2では再検査のCTでガンと診断され、更なる精密検査と今後の治療をしていくための病院を選び、紹介状を書いていただくところまでを書きました。
ただ、まだ確定診断されたわけではないので、精密検査で細胞診、PET、MRI等を受ける必要があります(確定診断されなければ当然ガン保険も給付されません)ワタスは、半分は覚悟しましたが、もう半分では「よく調べたらこれはガンではありませんでした。」「あれ、CTでは確かに映っていましたがありませんね。」みたいな結果に何とかできないかとまだ諦めきれない気持ちがありました。そして病院に行く前にできることは何でもアクションを起こしていこうと決めました。
この辺りから妖しい話しがちょくちょく出てきます。公表できない話しも実は色々あるのですが、まずは差しさわりのないところから(笑)
では、vol.3の始まりです。
地元京都でどこの病院の紹介状を書いてもらえればいいのか。その情報をどこで誰から聞くのがいいのか。人間ドックの肺専門医は、できれば色んな科がある大きな病院が良いと思いますというアドバイスのみで、具体的な病院名は教えてくれなかった。
今まで、保険のご契約者から相談されたときの病院選定では必ず相談する友人がいた。その彼は元外資系製薬会社のMRで、今は処方箋薬局を経営している。情報ソースは現役の製薬会社のMRや取締役だ。すぐに診断結果を伝え、適切な病院を調べてくれるように依頼した。
もちろん病気の種類や程度、外科か内科か等によりその選定は異なる。今回は肺ガンステージ4、手術はできないという診断に基づいた選定をお願いした。
間もなく友人のF君からLINEで返答があった。情報ソースは日本を代表する肺ガン治療薬のエキスパート企業の元取締役やマーケティング部長、現役MR。直接ドクターと治療方針の話しをするような立場にある人たちからで、病院名は誰でも知っている著名大学病院だった。
妖しい治療はさておき、僕はまずはちゃんとした検査と治療方針を聞くのが最優先だと思い、迷うことなく一旦はその病院の腫瘍内科への紹介状をお願いした。もし本当にガンなら、早く検査して早く治療を開始しないと、へたすりゃガンがどんどん進行してしまうやないかという不安もあり、ここであれこれ探して時間を費やすのは命取りになるかもしれないと思ったのだ。
ただ、こちらのスピード感と大学病院のスピード感にはやはりGAPがあり、3月12日に紹介状を依頼し、初診の予約が取れたのが23日と11日後。
「こっから検査して確定して、治療始めるとしたら1ヵ月は先になるがな・・1ヵ月ほっといたら更に進行してステージ4が5になるんと違うんくぁぁぁぁーーー」
後で調べたらステージは4までしかなかった・・(汗)
兎に角それまでにできることから実行に移すことにした。
僕は昔から妖しい、いわゆるスピリチュアル系の話しが大好きである。それもかなり年期が入っている。過去に最も妖しかった体験はフィリピンの心霊治療師の施術だった(その心霊治療士が目の前の診療台に寝ている重病患者さんのお腹をモサモサと触ると、おびただしい血とともに内蔵の塊みたいな物体がボコボコと出てくる光景は衝撃でした)僕にはその手の本も相当読んでいるし、人脈もあった。基本、気になる人には直接会って確かめ、体験するのが昔からのスタンスだった。
早速それ系?の親しい友人に相談すると返事が来た。
高野山の麓にあるお寺の住職がガンを消してくれるらしい・・友人のドクターが僕と同様に肺ガンの疑いで検査で指摘され、その住職に相談に行ったところ、「わしが消しといたる」と祈祷をしてくれて再度検査に行ったら、その影がすべて消えていたと言うのだ。俄には信じられない話しではあったが、京大医学部出身の現役医師の体験談ということでかなりのインパクトと信憑性があった。直接、そのドクターが特別に予約をいれてくれることになり、早速その週末に行くことにした。
当日。
待合室にはかなりの人が待機していた。予約を入れた貰ったとはいえ、それでも2時間くらいは待っただろうか。前の人が私の名前を呼んでくれ、その住職の部屋に通された。
「こんにちわ。よろしくお願いします。」
そこには気さくな笑顔の中に、ギロリと眼光鋭い住職が座っていた。
~続く~
ガンと宣告されたとき、どこの病院で治療をすればいいのか。一般的には、その病院、医師の選択次第で命が助かる(助けてもらう)かどうかが決まると言っても過言ではないかもしれません。
私の場合は、再検査結果の時点で「既に手術はできません。」と言われましたので、選択肢に「外科」ではありませんでした。
もし、外科的手術が前提であれば、その道(肺ガン手術)のスーパードクターをあらゆる手段で探し出し、コネと金の力で(笑)何とかお願いしていたことでしょう。
また、ひょっとしたら「外科的手術も可能です」と言われる病院もあるのかもしれません。でも今回私はここで時間をかけずにスピードを優先しました。もちろん本文にも書いたように、それなりの信頼に基づいた情報を入手したうえでですが。
病院の選定と担当いただく主治医の選定は別ではないのか。という考え方もあります。これは外科的手術が必要ならもちろんあるでしょう。では、内科(私の場合は腫瘍内科)の場合はどうでしょう。恐らくこれも無いことは無いでしょう。実は今回の私の場合は紹介状では腫瘍内科のトップの医師の紹介状を書いてもらいました。そうするとその病院の方から、この医師は肺の専門医ではありませんので、肺の専門医を担当にしてもいいでしょうかと提案されました。
これも件の友人に念のため相談したところ、
「大学病院では基本1人の主治医がすべて意思決定するのではなく、基本カンファレンスを開いて治療方針を決めるので、その肺専門医にお願いして問題無いと思いますよ。」
と返事を貰い、決めました。
ネット等で調べてみると、選択の考え方として、
・重要なポイントは「その病院が専門施設であるかどうか」と書かれています(手術の場合)手術を受ける病院が呼吸器外科専門医合同委員会による認定修練施設であるかどうかが重要だそうです。
もう1つは、
・がん診療連携拠点病院として国により指定されているかどうか。
更に、
・担当医の専門性も重要で、肺がんの手術に際しては呼吸器外科専門医・がん治療認定医などの資格を有していること。
・一定の手術件数がある。
・治療成績が公開されている。
・外科以外の診療科が充実していること
近年の肺ガン治療の基本は「集学的治療」であり、肺ガンに対する種々の治療(手術・放射線治療・薬物療法)を組合わせることでより良い結果が得られるものであり、ガン治療は治療の進歩と共に複雑化しており、それぞれの専門領域が協力してクライアントの治療に臨むのが理想的。
と言う事です(参考:国立がん研究センターHP https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/thoracic_surgery/150/index.html)
これらを総合的に捉えると、人間ドックの肺専門医のアドバイス通り、やはり信頼できる大きな病院での治療が妥当と言う事でしょう。
ただし。
もちろんその病院、主治医との信頼関係は極めて大事ではありますが、命の保障をしてくれるわけでは無く、そこはあくまで自己責任です。病院での治療以外に、家でできること、自己管理でやるべきことが沢山沢山あります。それは基本生活習慣の改善や食生活の改善を中心にした、自然治癒力や免疫力のアップです。
人間ドックで指摘を受けた後に、私なりに勉強し、私が取組みだしたことをまたの機会に小出しにしていきたいと思います(笑)
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