11月3日
11月は京都では紅葉の観光客で最も人が集まる季節。
ヒトを集めるにはパワーがいりますが。
自然の美しさや伝統的建造物、歴代の偉人が残したこの地での物語。
京都という地は魅力に溢れた恵まれている街だとつくづく感じます。
事業も究極はヒトを集めるパワーの総量や魅力の総量で決まります。
何を魅力に、顧客やステークホルダーを虜にするかに知恵を絞り、そして行動するかですね。
先日、東京で業界の先輩経営者と面談しました(A社長)
A社長は10年以上前、私が某生命保険会社の支社長のとき、著書を拝読したのがきっかけです。
その業界を変える革新的発想とビジネスモデルに感銘し、即面談を申し入れ(実は結構行動派です)
快く応じていただきました(私もその3年後に独立することに)
A社長はその後、紆余曲折を経て拠点を海外に移し、そして日本へ凱旋。
私が独立し、それなりに業界で成長していることを知り再会することになりました。
ベンチャーで起業し、順風満帆で成長できる企業は稀でしょう。
A社長もご他聞に漏れず多くの投資家、ステークホルダーに相当のプレッシャーを与えながら数々の難関を越えてこられた様子。
得てして投資家やコンサルタントはその企業の経営が上手くいってない時、定量的な判断や机上のセオリーに則ってアドバイスをします。
A社長は「無駄な事業は即止めて、本業に資源を集中しろ」という意見に耳を貸さず、海外事業を継続。
結果。
今その事業を展開していなければ会社は無かったということです。
つくづく思うのですが、経営の意思決定に正解は無い。
「論理と直感」
「委譲と統制」
「短期と長期」
「分化と統合」
「安定を取るかリスクを取るか」
常に相反する狭間で選択を迫られます。
経営者は結果でしか賞賛か批判かを判断されません。
周りから何を言われようが結果を出したらカリスマと呼ばれ。
総意で始めた事業でも、それが失敗すればトップの責任と中傷されるのが経営者。
当社もかつて教育事業やシステム投資を始めるときに、翻意ではない経営陣が去って行ったことがあります(要するに私の魅力の欠如が招いた結果です)
その事業の結果を見るには相当の時間を要します。
「この選択は本当に正しかったのだろうか・・」
と落込みながら、悩みながらの前進です。
お陰さまで前期は当初の事業計画を達成することができ、先日第九回株主総会を無事終了することができましたが、あの時あのタイミングで研修事業を始めていなければ恐らく当社も無かったことでしょう。
あの時、あのタイミングでシステム投資に踏み切らなければこれからの成長は期待できないでしょう。
もちろん結果をいつの時点で判断するかにもよりますが、少なくとも今はそう信じています。
所詮答えはは死ぬまでわからないなら決断を信じて進むしかありませんね。
今世界経済に激震が走っています。
日本経済、日本企業にも既に影響が出始めています。
当社も、ワタシも相当の覚悟を持って意思決定する頻度とスピードを要求されることでしょう。
無論資本主義ですから正当な競争で顧客から選ばれていく必要がありますが、当社は同業者支援業、購買エージェント支援企業として社会に貢献していく方向性を示しました。
そして私の個人的な方針は・・
無敵のチャレンジャーを目指すこと。
「無敵」とは敵を倒しながら突き進むのではなく、敵を作らないこと。
人間は理屈や正論では、理解はできても所詮感情でしか動きません。
遺恨があればそこに負の想念が発生します。
負の想念は時空間を越えて本人も知らないうちに攻撃を受け、ツカない状況を作ります(少し怪しい話ですが・・)
ヒトが集まるパワーの源泉は「好き」という感情でしょう。
人間嫌われたらおしまいということです。
でも誰でも好かれたいと思ってますよね。
ではなぜ好かれないヒトがいるのでしょう。
よく「俺は会社のために嫌われ役を買ってでてるから仕方ない・・」
という言葉で自分を慰める管理職がいます。
本当にそうでしょうか。
あるアンケートによると、好かれる上司とは、「話を最後まで聞いてくれる上司」「親身になって相談に乗ってくれる上司」
尊敬できる上司になら叱られても、思い通りにならなくても納得でき、結果生産性は好かれる上司がいる組織に軍パイが上がるようです。
無意識に部下のプライドを傷つけたり、深く理解せずに否定してしまったり、全てはコミュニケーションに課題があるようです。
「権力」より「魅力」
スキルやノウハウも大事ですが、その前にまず「自分自身のあり方」。
こんなヒトになりたい。このヒトと一緒に仕事がしたい。
向かうところ敵無しの、魅力に溢れた無敵のリーダーとなることがワタシの人生の目標です。
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