人日の節句(じんじつのせっく)」。七草粥を食べる日は人に優しくする日でもある
人日の節句(じんじつのせっく)」。七草粥を食べる日は人に優しくする日でもある

人日の節句とは

今日1月7日は七草粥を食べる習わしがありますね。

一般的に七草粥は無病息災を願って食べるものです。お正月の豪華な料理やお酒で弱った胃腸を休めるという意味もありますが。

実は。

ヒトに優しくする日でもあります。

もう少し詳しく説明しますと。

古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていて、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていたということです。

つまり。

犯罪者に刑罰を与えないということを拡大解釈すると。

「人に優しくする日」になるわけです。

もちろん。

日頃からヒトに優しくしている人は敢えてそんな日を意識する必要はありません。

ですが。

日頃人に対して優しくなれず、つい顔や態度に出したり言葉に出してしまって後から後悔したりしている人は、今日「優しさとは何か」を考えてみる日にしてもいいかもしれません。

ヒトに優しくなれない人は

「ヒトに優しい人」の反対は「ヒトに厳しい人」。

「ヒトに厳しい人」の具体的イメージは「怖いヒト」「すぐ感情的に怒るヒト」「相手に配慮せず自分都合のコミュニケーションをするヒト」

厳しい人を良いイメージで捉えると。

「相手のことを思って叱ってくれる人」「相手の成長の為に指導してくれる人」でしょうか。

そこに「愛」があれば肯定的にも捉えられます。

ただ。

最近ではそこに愛があったとしても感情的に叱る、指導することは逆効果になると言われていて「アンガーマネジメント」なる研修も企業では管理職向けに頻繁に行われています。

愛前提で「叱ることは気付いて欲しいからですよ。」という気持ちはもちろん理解できます。

ですが。

愛があって本質的に優しくても、瞬間的な感情で怒る、叱る、もしくは無視を一方的にしてしまうと。

「人間的に未熟な人」「顔色を伺って話をしないといけない人」「自分の方が上だと思っている人」「相手の感情を配慮できない人」

と思われたりしてしまいます。

でもしかしほとんどの人は。

どこでも誰にでもどんな時でも優しくなれないわけではなくて、「自分の虫の居所が悪い時に嫌いな人が気に障ることをしたから怒る」何てことが多いのではないでしょうか(ワタシはそうです)。

要するに。

私が優しくなれないのは「相手のせい」だと認識して感情や言動や行動に現れてしまうんですよね。

優しさの本質とは何か

小さい脳みそで「優しくなれない」原因を考えてみました。

結局は薬局でワタシはこう結論をだしました。

「ヒトは自分に優しい程度にしか他人に優しくなれない」

つまり。

自分のことが嫌いで自己否定感が強いヒトは他人に対して優しくなれないという気がするのです(知らんけど・・)

「自己肯定感が高くて心に余裕がある人」

「常に自分の価値観が正しいと思わず、あらゆる価値観を許容できる謙虚な人」

「ヒトに限らず森羅万象すべての存在や出来事に感謝できるヒト」

になれば優しい人になれるのではないかと思うのですよ。

 

今朝いただいた、七草をいれただけのシンプルなお粥の優しい味はとても美味しかったです。

その七草さんたちと玄米さんと少しの塩さんとそれを作ってくれた農家さんとそしてそのお粥を作ってくれた人(嫁さん)にとても感謝の想いを抱きました。

 

つまるところ優しさとは。

誰かを叱らないことでもなく、自分が怒らないことでもなく、「他を想う力」ですかね。

人はもちろん、動物や植物、物、自然環境に至るまで、この世に存在する万物を、「自分ごととして想う」ことではないかと思うのです。

そして。

理想的なマネジメントとしては。

「叱って気付かせるのではなく、すごい人になって気付かせる人になる」

ことではないかと思うのですがいかがでしょうか。

 

 

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