告白。実はワタス、癌宣告を受けました。最終回。
告白。実はワタス、癌宣告を受けました。最終回。

過去の振り返り

半年近くにわたり更新してきたこのシリーズもいよいよ今回の24章が最終回となりました。

思い起こせば7か月前。

今年の3月11日に人間ドッグの再検査で限りなく肺がんの疑いを指摘されたのが始まりでした。その後4月6日に肺がんステージ4が確定し、いわゆる僕の闘病生活が始まりました。そして5月1日にこのブログにて自身が末期ガンに罹患したことをカミングアウトしたのです。

もちろんその当初は、自身の身体がこれからどのようになっていくのかわからない状況でした。状況次第では治療の甲斐なく途中で更新が途絶える可能性もありました。ある意味カミングアウトなどせず密かに治療し、首尾よく治ってから書くほうが安全だったかもしれません。しかし、僕は敢えてライブで経過をアップしていくことを選びました。理由はvol.1にも書きましたが。

『・末期ガン宣告の前と後で普段当たり前に「見えていた世界」はどう変わるのか。

 ・世界中でガンと向き合い闘病中の方々に体験に基づく有益な情報の提供と励ましを提供できるかもしれない。

 ・藁をもすがる末期がん患者が、シャワーのように降り注ぐ「がんに効く」「がんが治った」と謳う先進的治療、民間療法、サプリメント情報に対して何を信じどう取捨選択していけばいいのか。

・これからガンにならないために日頃から留意しておくべき予防ポイントは何なのか。

・本当に「まさか」の時に役に立つ生命保険、ガン保険商品はどんな商品か。

・ガンと宣告されたご契約者に対し、心から喜ばれる保険担当者のフォローとはどういうものなのか。

・もし自身や家族や恋人や大切な友人がガンになった時、その当事者にはどう声を掛けどうしてあげれば安心し、更に勇気が湧き自ら治そうとする意志を倍増させることができるのか。

ガン宣告を受け治療と向き合ったヒトにしか理解できない立場で語れることがあるのではないかと思ったのです。』

今から思えば。このまま病状が悪化し、気力も体力も無くなり、ブログを中断したりそのまま死に至っていたとしたら有益な情報も励ましも与えられず、ただガンという病気に対する不安や恐れや失望しか提供できなかったかもしれません。見切り発車のように始めたこのシリーズですが、ひょっとしたら潜在意識のどこかでは「僕は必ずこの窮地を乗り越える」と確信していたのかもしれません。

告白。実はワタス、癌宣告を受けました。vol.1

告白。実はワタス、癌宣告を受けました。ほぼ最終回。

実はカミングアウトした頃は、抗がん剤の副作用で気力も体力も最高に落ちていた時でした。その限りなく落ちた私の「気」を奮い立たせてくれたのが、カミングアウトによって寄せてくれたたくさんの方々からの励ましのメッセージでした。後付けと思われるかもしれませんが、私が始めた様々な治療内容には偶然とは思えないような運命が味方してくれたように思います。

「水」との出会いも私にとっては必然でした(四柱推命的に)が、その他にもあの時出会っていなければ、あの時電話していなければ、そのドクターや民間療法を施すことは無かったと思えることがいくつもあるのです。

(小林の水を紹介してくれた朝日さん)     (小林の水源地の店主)

 

そういう意味では、あくまで推測の域を出ませんが、運命の神様は元々僕をここで死なせるつもりはなく、死と直面させることで何かに気づかせたかったのではないかと思うのです。

これからの僕の人生

末期ガンから生還することで僕の人生の最終章が新たにスタートしました。もちろん主治医は完治は元より寛解すら認めることは無いでしょう。増殖や再発の可能性とは一生付き合う必要性は否めません。

 

では、運命の神様は僕に何を気付かせたかったのでしょうか。

 

恐らく神様から直々に啓示を賜ることはないでしょう。これは自身に与えられた宿題です。自分で導き出した答えが正解か不正解かもわかりません。けれども、今自分がその答えを一つだけ出すとすれば、

 

「もっと自分らしく活きなさい。」

 

ではないかと思っています。

「え?お前は今までも充分好きなことをやってきたんじゃないのか?」

とお叱りの声が聞こえてきそうですが(笑)長年の社会生活でも経営者としての立場でも、意識層ではいくつものペルソナ(仮面)を被り、反面無意識層の中にいくつものシャドー(恐れや不安などネガティブな感情)を抱えてきたのです(多分・・)

よって僕のこれからの人生は、そのシャドーと戦いながら生きてきた分離の人生から、そろそろ意識層と無意識層を統合する人生に向かうことでは無いかと思うのです。そうすれば恐らく、

今以上に「健康」になる。

今以上に「倖せ」になる。

今以上に「豊か」になる。

今以上に「自由」になる。

ような気がするのです。「健康」「倖せ」「豊か」「自由」という概念は抽象的で、人によってその求める状態は様々ですね。少なくても今は、それを今までビジネスでやってきたような「具体」や「定量」に落とす必要性を感じていません。考えず、判断せず、ほのかな感覚で充分な気がしています。そんな気持ちを大事にしているとちゃんと自身の「ライフミッション(人生の使命)」に向かいだすはずです。

弊社のコーポレートメッセージでもあり私のライフミッションでもある「あなたらしい素敵な活き方応援します」を遂行するには、自分自身がペルソナとシャドーを統合させた「自分らしい素敵な活き方」を歩むことだと思うのです。今までやってきたことと、今回の経験が繋がり、結果今まで以上に社会に貢献できることが始まるような、いや既に始まっているように思うのです。

あとがき

今朝も朝日を浴びながらウォーキングと瞑想をした。

近くの川原までいくと、鳥のさえずり、虫の声、川のせせらぎ、草が風になびく音が鮮明に聞こえてくる。僕は草を分けながら川べり近くまで行き、真正面に太陽が見えるところで立ち止まった。登っていく太陽に向かいながら鼻から深く息を吸い込むと冷たい空気で肺の中が満たされる。そしてその息をしばらく止めてから長く静かに吐き出していく。これを数回、いや数十回繰り返し目を開けると山から顔を覗かせていた太陽が随分高くまで上がっていた。既に空は抜けるような青空だ。

ふと足元に目をやると、還暦の祝いにもらった赤いスニーカーに緑の種がいっぱいくっ付いていた。草をかき分けるときに付いたようだ。僕が家に帰るまでにこの種がどこかに落ちれば、そこからまた新しい命が芽生えていく。僕はこの種が落ちる場所がアスファルトじゃないことを祈った。そして今日は快晴だけれど、この種たちのためにたまには雨も降ればいいなと思った。

 

何気なく過ぎ去る毎日毎日は奇跡の連続だ。

今日1日、誰も認めてくれなくても。

今までの人生で一度も社会的成果を上げていなくても。

あるがままの僕(あなた)は充分に価値ある存在だ。

 

約半年の間に巻き起こった僕の中の大事件に終わりはない。

新たな人生のドラマに期待と不安が入り混じる。

もちろん人生の主人公は僕だけれど、もう一人の自分はそれをワクワクしながら見ているようだ。

 

たくさんの方々に助けてもらった。

妻や家族、友人や会社の仲間、取引先、先輩や後輩、たくさんの今まで出会った人たち。

その一人一人のご縁に感謝するとともに。

たくさんの気づきを与えてくれたガン細胞にも感謝したい。

活かされた僕の命が誰かの恩送りになりますように。

感謝。

 

編集後記

皆様この約半年間にわたり、このブログをお読みいただきありがとうございました。

「肺がんステージ4と向き合う」シリーズは一旦これで終了とさせていただきます。

今後は通常のブログはテキトーに更新していこうと思っています。もちろんその中には、ガンサバイバー「ジャスミン堀井」としてガンや健康に関するネタも挟んでいくつもりです。

また、このブログを書き始めてから、それなりの数の人がガンに関する相談をされてきました。もちろん僕は医師ではありませんが、僕なりに勉強と人体実験をした手応えを経験者としてお伝えすることはできます。更にこれを機にライフワークとして「バイオレゾナンス」と「細胞環境デザイン学」を本気で学ぶことにしました。

もしご自身や家族、友人や保険契約者さんがガンに罹患し、情報が欲しいという方がいらっしゃればメッセンジャーでもいいのでお気軽に相談ください。

本当に本当にありがとうございました。

ジャスミン堀井拝

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