「早速ですが観てもらっていいですか?」
「こんばんは。長い間お待たせしたね。何が気になってるの?」
「実は、今結婚を考えているんです・・」
「お、そうなんや。今付き合ってる彼氏と結婚すべきかどうか悩んでるっちゅうわけやな。」
「は、はい。そうなんです・・」
「オッケー。ほなまずは生年月日と生まれた時間を教えてもらおか?」
京都の四条烏丸によく当たると評判の占術師がいるらしい。見た目は若く見えるが実際の歳はもう70歳だとか。その占術師に観てもらうと、なぜか気分がスッキリして元気になると言う評判で、行列ができる占術師としてメディアにも紹介されていた。また、その占術師にはもう一つ、落語家としての顔があった。いつも鑑定する場所の奥にあるイベントスペースでは定期的に落語会を主宰し、全国の老人ホームや学校でもボランティアで度々高座に上がっているらしい。一貫して「笑い」が彼の人生のテーマなのだ。
2028年。
今以上にAIやロボットが普及し、ほとんどの日常が人間の手を借りなくても生活できる時代。で、あればあるほど人は科学やロジックでは割切れない運命の流れや目には見えないスピリチュアルな世界が重要視されていて、四柱推命や算命学が人生の羅針盤として再評価されている。また、エンターテインメントの世界でもAIやロボットには表現しきれない「間」を大切にする落語、それもリアルな空間での寄席が一般市民の娯楽として親しまれていたのだ。
因みにこの妖しい男は30年ほど前に起業し、業界ではそれなりに名を馳せていたらしい。仕事と遊びと学びを一体化しながら株式を公開した後、事業は若い者に任して一線を退いており、今は自由気ままな生活を送っている。一応会社からは、ファウンダー(創業者)兼CSO(チーフ・スピリチュアル・オフィサー)と言う肩書が与えられていて、どうやらこれは組織の精神的支柱という意味らしい。
皆さん、改めまして明けましておめでとうございます!
文頭はホロス亭エロスこと堀井計の10年後、私の理想とする70歳のイメージです(笑)
実はとうとう私も今年還暦を迎えます。保険業界に足を踏み入れたのが32歳、起業したのが42歳、それから17年が経過し、なんと今年の7月には60歳になるという噂です(笑)
特に起業してからの17年は決して順風満帆とは言い難く、想い通りに行かないことの連続でした。それでもなんとかここまでこれたのは、ひとえに支えてくれた社員の皆さんのお蔭、そしてもう一つは持って生まれた「運」としか言いようがありません。「ヤバイ!」と思った時、いつもその時出会う人に助けられました。
皆さん、今年も私を信じなくてもいいですから、私の「運」を信じてついてきてください(笑)
続きは→http://www.holos.jp/holostyle/?t=1354(堀井計の午睡に続く)
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