第六章 カリスマディレクターの技を盗む
1996年春、圭太はパシフィック生命に入社して早6年目を向かえていた。通常保険業界では2年間で半分以上の営業パーソンが退職を余儀なくされる中、キャリア5年といえばベテランの域といえる。それほど継続して保険を売りつづけることは難しいということだ。...
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1996年春、圭太はパシフィック生命に入社して早6年目を向かえていた。通常保険業界では2年間で半分以上の営業パーソンが退職を余儀なくされる中、キャリア5年といえばベテランの域といえる。それほど継続して保険を売りつづけることは難しいということだ。...
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1992年4月、圭太はMDRT(ミリオンダラーラウンドテーブル)の会場にいた。MDRTとは全世界の保険営業パーソンのトップ6パーセントからなる相互研鑽と社会貢献を主旨とした組織で、その昔100万ドル以上の報酬を得た成功者達が円卓を囲んで会議を行ったことが始まりである。保険業界ではこのMDRTメンバーの称号を得ることが大きなステータスだった。...
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「えっ、生命保険?パシフィックて聞いたから出てきたけどまさか保険の営業とは思わんかったわ。今忙しいし、興味もないからいらんわ!」...
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