告白。実はワタス、癌宣告を受けました。vol.11
告白。実はワタス、癌宣告を受けました。vol.11

前回の振り返り

はーい!マキマキマッキー末期ーガンのケーホリーでぃーす!(完全に開き直って無理やり復活しました・・)東京都のコロナウィルス感染者が3日連続の100人越えとなりました。夜の街に繰り出す若者たちの感染比率が高まっていることが要因の一つのようです。長らく自粛していた若者たちがその鬱積していたエネルギーを開放するために夜の街に繰り出すことはある意味仕方が無いことです。人々の欲望を満たすことが経済を発展させる原点でもありますから、生き残りをかけたお店側としてもお店を開けることは当然のことでしょう。

新宿歌舞伎町 | 歌舞伎町 | 新宿・四谷 | 東京都| 全国の観光音声 ...

もちろん客側と店側もそれなりに対策を取って初めているのでしょうが、やはりお酒が入って盛り上がってくるとガードが緩くなって最後は「もうどうでもえーか」と羽目を外して最後は三密四蜜の蜜密になってくるのではないでしょうか。気を緩ませるために歓楽街は存在するものの、まだこの時期は完全に緩ませることは控えてもらうしかありません。

感染経路を特定させるためにはアプリも有効でしょうが、人間にもドライブレコーダーのような小型カメラを装着して事故原因を特定できるようにしてはどうでしょうかね。それを付けるのがイヤな人はもう暫くオンライン飲み会で我慢してもらいましょう。これ、東京都知事に立候補している誰かが公約宣言したらウケるような気がするのは僕だけでしょうか(笑)

ということで。

前回はワタスのガンが確定したことで、今後のワークスタイルをどうすべきかを幹部と擦り合わすために緊急対策会議を開いたところまででした。

告白。実はワタス、癌宣告を受けました。vol.10

では今回のvol.11はその続きからです。

緊急対策会議の続き

「基本暫くは在宅ワークをしながら治療に当たりたいと思ってる。迷惑をかけるかもしれんけどえーかな。」

幹部たちも快諾してくれた。

「その代わり、末期ガンになったことで、俺、今までとは違う価値を出せることがあると思ってんねん。」

「・・・」

「暫くは前と同じようなパフォーマンスは期待できんかもしれんけど、立場的にもこのまま内緒で療養するんじゃなくて、どうせなら俺が末期ガンになったことを公開しよかなと。ほんでこれから治療していくプロセスとか、保険の重要性とかをガン罹患者の立場から発信していくことで、ガン患者の人もやけど、その家族とか今はまだ健康やけど俺みたいになりたくない人とか、保険業界の人らにも参考になる情報提供をしていくことで、結果会社の認知度とかを上げられるんちゃうかなと思うねん。」

「確かにその方が堀井さんらしいかもしれませんね。」

「ただその前にステークホルダーに共有し、その後にボードメンバー(部長クラス)に共有し、更にその後に社員全員に開示した上で保険業界や一般の方々に開示するのが筋やな。」

「そうですね。」

「ではステークホルダー、金融機関に共有した上で社内にも緊急会議を招集します。まずはボードメンバーに共有し、社員へのアナウンスをどういう方法でやるのかを相談します。」

「ほな悪いけどそうしてくれるか。」

方針は決まり、役割分担をしたうえで早速周知に動いた。

「驚かずに聞いてくださいね。実はガンになりまして・・それも既に末期のようでして・・」

一様に皆さんは驚いた。主要株主であるキャピタルの役員に電話で伝えると、翌週には社長とその担当役員が東京から駆けつけてくれた。保険会社の株主にも役員経由で伝えると、踵を返すようにその保険会社の社長が携帯に電話をしてきてくれた。もちろん軽い気持ちで伝えたわけではないが、かえってこちらが事の重大さを感じざるを得なかった。

僕はブログで一般公開する日を5月1日と決め、それまでに社内周知の段取りをお願いした。

いよいよ抗がん剤治療スタート

4月7日。いよいよ今日から抗がん剤を飲むことになる。1日1錠を朝食後に服用する。治療方針はただそれだけだ。あとは何を食べようと構わないし、特段しんどくなければ運動をしてもいいというのが主治医の見解だった。

飲み忘れが無いように、目立つところにカレンダーを置き、そこに分子標的薬タグリッソを貼り付けた。

「タグさん、どうかガンさんをよろしくお願いします。」

飲む直前、思わずタグリッソを手に取った時に口に出して拝んでいた。なぜか、ガンを「ガンさん」とさん付けで呼んでいた。他からの侵入者ではなく、自分の身体の中にできた自分の細胞に対してやっつけるとか闘うという憎む対象として見ることができなかったのだ。

主治医はこの薬を副作用が少々でても飲み続けることを方針としていた。この薬が合わなければ他の薬はこれ以上に効くものはないという見解だった。僕はタグさんに拝んだあとに、

「どうか副作用がでませんように。」

と続けた。

調べてみると主な副作用としては「発疹 、 ざ瘡 、 皮膚乾燥 、 湿疹 、 爪障害 、 爪囲炎 、 皮膚そう痒症 、 脱毛 、 手掌・足底発赤知覚不全症候群 、 皮膚剥脱 、 じん麻疹

重大な副作用として嘔吐、腹痛、食欲減退、うつ病、記憶障害、QT間隔延長 、 血小板減少 、 好中球減少 、 白血球減少 、 貧血 、 肝機能障害 、 ALT上昇 、 AST上昇 、 ビリルビン上昇 、 間質性肺疾患 、 間質性肺炎 、 肺臓炎 、 中毒性表皮壊死融解症 、 皮膚粘膜眼症候群 、 tevens−Johnson症候群 、 多形紅斑 、 うっ血性心不全 、 左室駆出率低下」とわかるものからわからないものまでたくさん書いてある。もちろん命と引き換えに副作用があることは事前に承諾して飲むことにしたわけだ。

とは言え、湿疹やじん麻疹くらいなら問題ないが、肝機能障害、間質性肺炎、うっ血性心不全なんかは絶対に避けたい副作用だった。

しかし、この切なる願いは早々に打ち砕かれることになる。

~続く~

ガン治療にかかる値段に対する個人的見解①

ガンになったらお金はどれくらいかかるのか。これは結構興味ある人がいるのではないでしょうか。ガン保険のパンフレットやネットで検索してもそれなりに例示されています。

がんの治療方法1

もちろんピンからキリまでありますが、例えば私が服用している分子標的薬タグリッソは1錠いくらするかと言いますと。

保険適用の3割負担でも1錠80㎎がなんと2,072円です。結構すると思いません?基本毎日服用ですから1ヵ月で62,160円。もしこれが保険適用でなければ1錠が約6,900円、1ヵ月で207,200円もする薬だということです。恐らく抗がん剤を開発するまでに製薬会社は莫大な開発費用をかけているので、その費用を回収するためには高額にならざるを得ないのでしょう。私の場合入院も手術もしていませんので安い方かもしれませんが、それでももしこの薬を1年とか2年とか飲み続けると仮定すると、それなりの出費を覚悟する必要があります。

もちろん高額医療が適用されますので、個人の収入により1カ月当たりの自己負担に上限はあります。

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70歳以上の方の自己負担限度額の計算式(2018年8月より)
区分 所得区分 自己負担限度額
健保:標準報酬月額※1 83万円以上
国保:賦課基準額※2 901万円超
252,600円+(総医療費※3-842,000円)×1%
[多数回該当140,100円]
健保:標準報酬月額 53万~79万円
国保:賦課基準額 600万円~901万円超
167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
[多数回該当93,000円]
健保:標準報酬月額 28万~50万円
国保:賦課基準額 210万円~600万円
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
[多数回該当44,400円]
健保:標準報酬月額 26万円以下
国保:賦課基準額 210万円以下
57,600円
[多数回該当44,400円]
住民税の非課税者等 35,400円
[多数回該当24,600円]

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保険診療のみの場合は基本これを超過するわけではありませんが、医療機関に支払うもの以外にも実はかかるものが結構あります。

例えば病院までの交通費や、食費ですね。食事については改めて本文で書くつもりですがどこまで徹底するかによって今までの食費の倍以上は軽くかかります。私の場合ですとコロナの影響もありますが、外食が無くなり1日3食を家で食べることになったので到底倍ではききません。

これは、主治医のアドバイスのみで治療するのか、それ以上のことを自主的にやるのかによって全然違います。実は私は今、ガンになった人たちの為に自主的な治療方針を松竹梅に分類したものに整理しています。

保険適用の治療のみとし、生活においても特に今までとは変えずに標準治療のみとするコースが梅コース。自主的にガンに効くものをチョイスして食事や飲み物に気を使ったり、多少民間治療的なものをサプリや治療器具などを購入して取り組むコースは竹コース。そして、その上の松コースはとにかく助かるためにはお金を気にせずあらゆる治療を選択するコースです。もちろん竹も松も何をチョイスするかが肝心ではありますが、人体実験と効果検証を繰り返しながらできるだけお役に立てるようにオープンにしていくつもりで、確実に効果があるものと治る速さを指標化したいのです(あくまで個人的価値観に基づくものです)。

生きるため、活きるためにどれだけお金を使うのか。末期ガン、余命宣告を受け、医師からも見放されたときにもう緩和ケア病棟に入るしかないと諦めるのか、一縷の可能性に欠けるのか。もちろんその時にはお金がかかるものもかからないものも選択肢としてありますが、お金がないからという理由で諦めるのは自分も家族も後悔するという人もいるでしょう。

もしあなたが末期ガンを宣告されたとき、そこにそれなりの保険金が入ってきたとしたら。自由診療含めて治る可能性にかけてみるか、それとも標準治療だけにして、そのお金で旅行に行ったり美味しいものを食べに行ったりと悔いを残さないように楽しいことにお金を使うのか。

あなたならどちらを選択しますか?

いやらしい話しかもしれませんがお金で命が助かる可能性もあるのです。次回以降には、その辺りの本業の話しもしていくつもりですのでどうぞご期待くださいね(笑)

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