「あー、今年も見れて良かった…」
今日どうしても行きたかったところ。
そりは。
毎年足を運ぶ地元のお花見スポットで。
江戸時代には大阪と京都を結ぶ水運の拠点とし大変賑わっていた伏見港界隈。
近くにはかの坂本龍馬が定宿にしていた寺田屋があり,
この桜並木を龍馬もおりょうと並んで愛でていたのかと想像するだけで少しテンションが上がります。
そう。
今日4月6日はワタスにとっては大切な記念日なんです。
と言っても誕生日でも結婚記念日でも会社の創立記念日でもありません。
実は・・
何を隠そう・・
ここだけの話し・・
末期ガン記念日・・・なのです。
5年前の2020年4月6日、京都の某大学病院で正式に肺がんステージⅣと確定診断が下された日で。
『「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』と詠んだ歌人の俵万智風に表現すれば。
『「もう全身に転移しているね」と主治医が言ったから4月6日は末期ガン記念日』
なのです(昨年と同じネタ・・)
5年前の2020年4月某日 2025年4月5日
上記左の写真は確定診断前に撮った写真。「来年はもうこの桜も見れないかもしれないな」と思いながらの記念写真でした。
右は昨日。5年前と同じ場所です。あれからこの場所でこの桜を5回見ることができました。
そもそも記念日とはすべからず「今無事に生きていることに感謝し、その喜びを分かち合う日」なのではないでしょうか。
そういう意味では。
当時5年後には95%死んでいるという確率の中、何とか丸5年間生きられ6年目を向かえられたことに感謝し、支えてくれたり心配してくれたり励ましてくれた人たちと喜びを分かち合う日と言っても良いでしょう。
「皆さま、あれから何とか丸5年生きることができました。応援していただいたすべての皆さまへ心より感謝の意を込めて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました!」
末期がん宣告をされてから半年の出来事をほぼリアルタイムにブログでカミングアウトし、その軌跡が出版という形で更に世の中に広がりました。
この拙著を読まれた方は「堀井は既に寛解した」と思われている方が多いのではないでしょうか。
確かにその時点では一旦体内のがんさんは消滅してくれたかとワタシ自身も思いました。
ですが。
実は。
残念ながら。
何を隠そう(もうええっちゅうねん!)
もうこれで寛解かと思った矢先に予期せぬ転移が次々と見つかりその度に人体実験を繰り返すという4年半でした。
それでもなんとかかんとか5年生き延びることができました。
出版後はがん罹患者の方々とのコミュニケーションが増え、情報交換しながら励まし合う方が何人もいらっしゃいましたが、残念ながらステージⅣの方々はワタシより後に罹患されても亡くなるケースが多いのが現状です。
そんな中。
なぜワタシは5年間生き延びられているのでしょうか。
ステージⅣは既に全身にがん細胞が散らばっているのでいつどこで発現してもおかしくない状態です。
だから標準治療では基本「手術も放射線もできない」と言う診断になるのですが。
これを言い換えると「本当はできなくはないんだけど、手術したって放射線当てたってどうせ別のところに転移するからやっても無駄なんだよ」ということなんです。
じゃあ抗がん剤で治るのかというと、そうではなく、一旦縮小しても薬剤耐性を持って増殖に転じることになり、そうなれば異なる抗がん剤に切り替えながら最終的には医師から見放されて緩和ケアを勧められるというのがガイドラインのプロトコル(あらかじめ定められた治療計画)なのです。
がん宣告当初からそれがわかっていても、その治療方針に従うしかないのでしょうか。
もしあなたならそれがわかっていても素直に従いますか?
がんの標準治療は、科学的根拠に基づいており、最良の治療法と言われています。
その最良の治療でも治らないと宣告されたとき、少なくともワタシは素直に従う気になれませんでした。その治療をそのままやっても治らないのなら、他のアプローチで治すしかないと思ったのです。そしてこの5年間標準治療のみに頼らず、多岐に渡る人体実験を繰り返し、そして何とか5年を超えることができました。
もちろん、それをやったから生きられたのかどうかを証明する術はありません。
もし出版社からオファーがあればこの4年半の軌跡を赤裸々に書いてみたいと思います(笑)
2人に1人ががんに罹患する時代です。
いつ自分が罹患してもおかしくないのです。
宣告されたヒトは例えそれがステージ1でも死を意識するものです。
その割にはがんに関する知識や情報に疎く、目の前の主治医の治療方針に素直に従うヒトが圧倒的に多いのが現状ですし、セカンドオピニオンは患者の権利にもかかわらず「主治医の機嫌を損ねる」のを恐れてそれすら遠慮してしまうヒトも多いのも現状です。
我々金融の世界でも国策として一般生活者にマネーリテラシーを身に着けることが必要とされており、金融事業者が積極的に学校や企業に出向いて研修を行う機会が増えています。これは販売者と顧客の間に情報格差が大きいことが理由で(情報の非対称性)、顧客は心無い販売者に騙されないように自己責任で金融知識を身につけましょうということですね。そして金融事業者側には顧客への最善利益義務が法制化されました。
これはあくまで個人的な経験値であり価値観ですが。
金融商品を選ぶのは最終的には自己責任であるからこそ「マネーリテラシー」を身につけないといけないのなら、がん治療を選ぶのも最終的には自己責任であるから「キャンサーリテラシー」を身に着ける必要があるのではないでしょうか(主治医の言いなりにならない)。その上で命が掛かっている治療方針は自分が納得して決めるべきだと思うのですよ。
これを御上先生的に表現するとすれば(御上先生を知らないヒトはネットで検索してみてください)
「考えて。自分の頭で。」
ということです(笑)
(もちろん自分の頭で考えて主治医に全て任せるという選択をすればそれはそれでいいということです)
時おり医師は生きる力を根こそぎ奪うような冷酷な発言をします。
その発言で死の恐怖が増大し、自律神経が乱れ、免疫力が落ち、がんが悪化する可能性が高まるという説もあります。
少し勉強すると(キャンサーリテラシー)がん治療ガイドラインではステージⅣは治らないという前提で増殖を抑えるために抗がん剤で延命するしかないことがわかります。あなただけが特別に治らないのではなく、ステージⅣは標準治療では治せないのです。コミュ力の無い医師はそれを淡々と冷酷に伝えますし、コミュ力のある医師は残念そうに伝えてくれるかもしれません。でも結論は「治せない」のです。
それを承知で延命措置を続け、特効薬が発明されるまで頑張るという選択肢もありでしょう。
標準治療以外のアプローチを試みるヒトもいますし、併用するヒトもいるでしょう(ワタシは併用しています)
標準治療以外で奇跡的に治ったヒトが稀にいます。現代医療ではそれを「奇跡」で片づけ、その原因を探ろうということはしません。
セカンドオピニオンも同じ標準治療の病院に求めても共通ガンドラインなのでほぼ意見は変わらず、忖度してファーストオピニオン(主治医)の意見を尊重することが多いのが現実です。
そもそも。
最初の診断時に病院を選択するためにセカンドオピニオンを取るイメージが強いと思いますが、本来は継続して相談するアドバイザーという存在であるべきです。
因みにワタシはフィフスオピニオン(主治医以外に4人の医師)に相談しています。それぞれ独自の治療を推奨する医師です。副作用が無く、干渉する治療でなければ併走して治療を行いますし、民間医療的な食品、サプリ、機器も積極的に情報収集しては人体実験を継続しています。
また。
家族のサポートや会社の理解は物理的にも精神的にもとても大切です。
弊社は厚労省が推進する国家プロジェクト「がん対策推進企業アクション」の推進パートナーに登録しました。
https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/index.html
これは国が「先進国の中で唯一がんが増えている」という実態を踏まえ、企業にも協力をしてほしいという要望で立ち上げた国家プロジェクトであり、現在6,600の団体、企業が参加をしています。
啓蒙する活動としては、
①がん検診の受信を啓発すること
②がんについて会社全体で正しく知ること
③がんになっても、働き続けられる環境をつくること
なのですが、
①のステージⅠ.ⅡとⅢ.Ⅳには治癒を目指す上では大きな差があります。もちろんならないに越したことは無いのですが、どうせなるならⅠかⅡです(笑)早期で発見されれば完治する可能性は極めて高くなります。そういう意味ではがん検診は毎年受けた方がいいでしょう。2年に1度はPET検診をする、腫瘍マーカーは毎年受けることも検討すべきでしょう(検査はしない方がいいという説もありますが、そこまで自然派に徹する根性はありません)
②は、専門医や経験者(例えばワタシ)の生情報を社内研修という形で定期的に行うこと。
③は既に当社でもワタシ含めて数人のサバイバーが仕事をしていますが、無理のない範囲で復帰できる支援や環境を会社として作る必要性を感じています。
拙著にも書きましたが、がん罹患者(特にステージⅣ)が治すために必要なことは。
「3K+U」
です。
3Kとは「金」「コネ(縁と情報)」「氣力」、Uは「運」(上機嫌)
です。
その中で。
保険代理店(募集人)という仕事の真の使命とは何なのでしょうか。
ワタシが思うに。
①顧客のニーズを深く理解し、それぞれの状況や将来設計に合わせた最適な保険商品を提案し、ご契約を預かること。
②万一の事態(死亡、病気、事故等)が発生した際には保険金、給付金をお届けすることで経済的不安を解消すること。
③更に代理店や担当者は本人や家族の精神的不安解消にも貢献すること(安心と生きる勇気を与える)。
ではないでしょうか。
保険商品には貯蓄機能もありますので学資や老後等将来に必要な資金を計画的に増やす機能もありますが、それは証券、銀行等他の金融商品でも対応可能です。そういう意味では特に②は他の金融商品では準備できない保険の本質です。
ここで大事なことは、
「いざという時に本当に役に立つ保険を提案したか」
ということ。
お金があれば治療の選択肢は確実に広がります。その時のファンドを保険で準備しておくことの重要性に気付いていただくのです。
更に。
「お金(保険金、給付金)を払ってそれだけで満足していいのか」
ということです。
お互いが後悔しないためにも深く深くニーズを汲み取り、心の底から納得できる保険提案をすること。その為のヒアリング能力や最新の金融知識、商品知識を常にアップデートしておく必要がありますし、顧客のニーズが変化する可能性もありますので、定期的なニーズ確認や情報提供も必要です。そして支払いが発生したときは迅速に保険金を支払うのはもちろんですが、それ以上の付加価値(治療方法や専門医の紹介等)を提供すること、とにかく心理的不安を少しでも取り除いてあげるべく、ひたすら励まし、祈り、生きる勇気を提供することを使命とするべきではないかと思うのです(自身の体験からの想いです)
更には。
「支払いそのものが起こらないようなサポートを行うこと」
これから顧客に選ばれる保険会社、代理店、募集人とは、病気にならないやめのサポート(予防医療)や事故の未然防止策の提供までをも行う代理店が必要とされる時代になるのではないでしょうか。
生成AIの台頭によりヒトそのものの価値化が希薄化していく中、保険業界は健康寿命の延伸に寄与していく存在にアップデートしていく必要性を強く感じています。
来年の桜が見れる頃には。
弊社もその進化の一端を紹介したいと思います(生きていればですが(笑))
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