ヒーロー降臨。大谷翔平選手の成功要因を探る
ヒーロー降臨。大谷翔平選手の成功要因を探る

ヒーロー降臨

新型コロナウィルスがまた猛威を振るいかけている最中。大谷翔平選手がホームランキングを独走しています。

東京オリンピックを目前に控えながら、どこか閉塞感が拭えない日本の中で大谷選手の活躍は唯一の明るいニュースと言っても過言ではありません。

既にメディアでも大谷選手にスポットを当てた特集的な番組が組まれているので敢えてワタスがブログに書くまでもないと思いながらも。

コメンテーターや評論家が書いていることでなるほどと共感することも多かったので整理する意味でもまとめてみたいと思います。

「悲壮感が見た感じでは全く感じられない。」

二刀流の大活躍は漫画にでてくるヒーローそのものですが、ワタスの野球漫画のヒーローと言えばやはり巨人の星の主人公星飛雄馬。原作者の梶原一騎氏が生んだスポ根漫画の代表作ですね。もちろんワタスも小学生の時から毎週少年マガジンを読むのを楽しみにしていました。大谷選手には、星一徹に大リーグボール養成ギブスをはめられ、徹底的にしごかれ鍛えられて成長する飛雄馬のような悲壮感がありません。

調べると大谷選手のお父さんも野球の監督をされていますが、その教育方針はスパルタではなく、本人の自主性を重んじた「自分で決める」ことを大事にされていたようです。

また、イチロー選手のようなストイックな求道者的イメージもありません。深く内観して行動するというより、兎に角明るく、ただ野球が好きで好きでたまりません感が身体全体から滲み出しているように感じますよね。野球大好き少年がその想いを持ち続けたまま現在に至るという感じで、年俸を気にしたりとか二刀流なら身体を酷使して引退が早まるなんて打算的な発想は一切ないのではないでしょうか。

鍵は曼荼羅チャートか

マネジメント研修をしている人なら、あまりにも有名な曼荼羅チャート。大谷選手は高校一年の時にこれを書いたそうです。すごいですよね。

念のため簡単に説明しますと、中心の「ドラ1、8球団」を実現するために8つの目標(スピード、キレ、人間性・・・)を設定し、その8つの目標を更に具体的に8つに分解していくという手法です。

技術やスキルはそれぞれ目指すジャンルによって異なりますが、メンタル、人間性、運などは他のスポーツにも受験にもビジネスにも応用できる、ある意味成長意欲の高い人なら誰にでも応用できる目標達成の手法ではないでしょうか(高校一年から運に着目しているのがすごい・・)

これらが成績にどれくらい影響を与えているのかは測りようはありませんが、上記3つが言動や行動(礼儀とかゴミ拾いとか審判への態度とか)に表れているからこそ人気があるのは間違いありません。

ただ。

これらのことを彼を観ている限りでは我慢して頑張って努力して克服してきたという感じがしないのはワタシだけでしょうか。極々自然に当たり前のようにやっているように見えるんですよね。もちろんそこまで習慣化するまでには心の中では葛藤したり日々の言動や行動を振り返りながらPDCAを回していたのかもしれません。

とにもかくにも。

コンプレックスや自己否定感をバネにしてのし上がってきた克服型の成功者が昭和から平成にかけての成功者像だとすると。

恐らく令和の成功者は翔平型の「好きで好きでたまらないことをやり続けていたら成功した」型ではないでしょうかね。でももちろん誰でも好きなことを仕事にできるとは限らないのも現実です。ではそんな多くの人たちはどうすればいいのでしょうか。

今目の前にある仕事をとにかく本気でやってみることです。本気でやればその姿に共感したり感謝したりしてくれる人が現れだして、自分のこともちょっと好きになりだして、結果そのきっかけになった仕事が好きになるに違いありません。

かくいうワタスも30数年前、保険営業の仕事を好きで始めたわけではありません。それでも今好きになったのは、まずは1年、次はもう1年と本気でやってみたからだと断言できるからです。

嫌いな事を仕事にする人をライスワーカー(食べるために仕事する)と言い、好きなことを志事にする人をライフワーカーと言いますが、ライスかライフかを見極めるためには少なくとも1年は目の前の仕事に本気で取り組んでみる必要はあるのではないでしょうか。

大谷選手の話しから天文学的に差があるワタシの話しを持ち出してみましたが、これも所詮風の時代を生きる令和の若者にはちゃんちゃら可笑しい話しのような気もします(笑)

成功要因を整理してみると

それでも一応整理してみると。

 

好きなことをやり続けること。

好きでなくても本気でやれば好きになること。

好きなことで成長するためには曼荼羅チャートを作成し、愚直にそれをやり続けること。

その過程で挫折しそうな時でも好きな事ならやり続けられること。

 

となりますが。

文字にしてみても大谷翔平選手のようなヒーローが何人も現れるとは到底思えません(笑)

親の遺伝子から受け継いだ身体や運動神経、神から与えれた天賦の才能、そういう要素も否定はできません。

と、色々書いているうちに。

そもそもヒーローの出現は素直に喜び、誰かのようになりたいとか、誰かを目指したいという考えそのものを持つこと自体が必要がなく、人はそれぞれ自分本来のあるがままの自分が光り輝く方向に向かえばそれでいいように思えてきました。恐らく世の中には大谷選手ほど成功している人は一握りもいないでしょうが、大谷選手より幸福感を持っている人はたくさんいるに違いありません(もちろん、そんな人は大谷選手と比べることもありませんが(笑))

え?それでも俺は成功して人から注目されてお金をいっぱい稼ぎたいんだよ!

と常にメラメラ燃えている克服型人間はこんなオチでは納得されるはずもなく。いつか奇跡的に大谷選手にインタビューさせていただく機会があれば、その真因を紐解いてみたいと思います。結構得意なんで気長にお待ちください(笑)

 

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