告白。実はワタス、癌宣告を受けました。vol.6
告白。実はワタス、癌宣告を受けました。vol.6

前回の振り返り

皆さん、こんにちわ。緊急事態宣言が全面解除となり街には徐々にヒトが戻ってきましたが、それに呼応するようにコロナ感染者が増加に転じる気配もありますね。恐らく政府は織り込み済みで経済活動の再開を優先したと思われます。なのでこれから先は自己責任が今まで以上に問われるフェイズになろうかと。

ワタスの場合は個人的にまだ緊急事態宣言を解除できませんので、もう暫くは油断せず自己責任で無責任にステイホーム中心のワークスタイルを継続させていただくつもりです。

また、今週の出来事ですが、女子プロレスラーの木村花さんが亡くなりました。原因は匿名者からのSNSでの誹謗中傷にあるようです。実はワタスも匿名者からの誹謗中傷を受けたことがあります。これは受けたことがある人しかその精神的ダメージは理解できないと思いますが、お褒めの言葉の10倍くらいのインパクトがあるのではないでしょうか(もちろん個人的な感じ方です)。芸能人など世間に晒す頻度の高い人たちは、ある程度の覚悟はされているのでしょうが、基本図太い?ワタスでもそれなりのダメージを受けました(実はかなり繊細です)。

問題は、敢えて匿名で他人をディスる人たちです。今回は法的に制度改正にまで及びそうな勢いですから、そうなれば一気に自粛に向かうと思われますが、この人たちは恐らく社会生活の様々なストレスを匿名でディスることにより精神的なバランスを取っていたのではないかと想像してしまいます。今回のコロナウィルスによる外出自粛ストレスにより飲酒量やDVが増える傾向があるのと同様に、匿名の誹謗中傷自粛(禁止)が、他の推奨できない解消手段を増加させるとしたらそれはとても残念なことです。慌てて過去の投稿を消去している方々には、これを機に健全なストレス解消法に切り替えられるか、もしくは今のそのストレス自体を消滅させる活き方に思い切って方向転換されることを願ってやみません(余計なお世話かもしれませんが・・)

木村花さん、改めでご冥福を心よりお祈り申し上げます。貴女が本当はもっと生きたかったこの世界を私はもう少し粘り強くしがみついていこうと思います。

 

さて。

前回は不思議な水の話しをさせていただきましたところ、たくさんの方々からその水が欲しいとリクエストをいただきました。中には健康維持のために飲みたいと言うヒトから、既に親御さんや友人、ご本人がガンで闘病中の方が多数いらっしゃいました。また、ワタスの四柱推命鑑定を受けたいという奇特な方(笑)も想定以上にたくさんいらっしゃいました。どうか鑑定日は長い目で見ていただきたく、それまでは自力で運気を上げていただくようお願いします(笑)

告白。実はワタス、癌宣告を受けました。vol.5

ではvol.6の始まりです。

初めてのガン病棟

3月23日。初めて足を踏み入れた総合病院のガン専門病棟待合室。

ああ、まさか自分がこれからこのガン病棟に通うことになろうとは・・・

ガン病棟ではなかったが、実はこの総合病院にはあまりいい思い出は無い。もう25年くらい前に精密検査で来たことがった。その時は人間ドックで胆嚢ポリープを指摘され、精密検査をここですることになったのだ。エコーで診たところ、ポリープの大きさが大きいのでガン化する恐れもあり、胆嚢は摘出してもほぼ影響は無いのでこの際した方がいいと言われたのだが、当時僕はそこに抵抗感があった。「神様?が作った人間の身体に無駄な部位など無い」と信じて疑わず、当時もポリープを消してやろうと評判の気功師を探しては足を運んだりしていたのだ(笑)結局摘出を抵抗した僕に仕方なく医師は「それなら造影剤を入れて胆嚢近くまで口からカメラを入れて、その画像を見て判断しましょう」と代替案を出してきたのでそれを承諾し、この病院を訪れたのだ。

で、そこで事件が起こった。

そのカメラによる検査は胃カメラより奥に入れていくのでかなり苦しいのだが、なんとその最中にその総合病院が突然停電したのだ。もちろんその検査室はパニックになり、私はそのまま喉から内臓深くまでカメラが入ったまま放置され、嗚咽と涙と鼻水を垂れ流しながらただ横たわっているしかない時間が続いた。そして10分くらい経過したところでようやく電気が回復し、私の内臓の中のカメラはズルズルと引っ張りだされ、そしてその検査医が一言、「改めて再検査に来てください・・」となった(涙)結果的には後日再検査し、私の胆嚢にあるポリープは大きな塊ではなく、細かい脂肪の粒々が1つのポリープのように見えていたとのことで、胆嚢自体を切除する必要はないということになったのだ。その時は、胆嚢も取らずに済み、苦しみながらも有り得ないような出来事をネタにできるとガッツポーズを決め込んだ。

そんなことを思い出しながら、待合室では複雑な心境だった。ここにはがん患者とその家族と医療従事者しかいない。そしてその中に自分も妻と座っている。一見してガンだと想像できる人もいるが、ほとんど人が外見からは判断できない。若い人も結構多い。中には美味しそうにアイスクリームを食べている人もいた。

「ガンになっても平気でアイスクリーム食べたはるけどええんかな・・」

「この夫婦どっちがガン患者なんやろ・・」

「この人、絶対俺より歳若いよな。どこのガンやろ・・」

「俺はステージ4やけどこの人らはステージなんやろ・・」

「そういえばエンディングノート書きかけで止まってるな。帰ったら書こ・・」

様々なことが頭をよぎった。恐らく僕も外見上は末期ガンとは見えないはすだ。まだ差ほど自覚症状も見当たらない。それでもガン病棟の待合室で名前を呼ばれるのを待っている。なぜかそれが不思議な感覚だった。

「堀井さん、13号室にお入りください。」

順番がきた。

主治医との初めての会話

「13号室か、なんか不吉な番号の部屋やな・・」

そう思いつつノックし、部屋に入り挨拶をすると、主治医の先生がPCを見つめながら。

「こんにちわ。・・・・ステージ4ですね。」

事前に人間ドックのCT画像が郵送で届けられており、主治医はその画像を見ながら淡々と僕に告げた。人間ドックの院長は「1~2では既にありません」と表現し、その後の肺専門医は「恐らく3~4と思われます」と表現したのだが、これから僕を担当してくれるこの主治医はステージ4と早々に断定した。

え?まだ精密検査もやっていないのにいきなり断定?まだ完全に諦めたわけでは無かったので、いきなり断定的に告げられたことは少し納得がいかなかった。その勢いで余命宣告をされるのかなと少し身構えたが、その宣告は無かった。僕は僕でそれを聞く勇気も持ち合わせていなかった。

「これから精密検査をしていきます。まず細胞診をします。肺は結構取るのが難しく、一回では取れない場合がありますので、その場合は何回かやってもらうかもしれません。

「は、はい・・」

「あと、PETとMRIもやっていただきますが、今うちでは予約でいっぱいなので提携している病院にお願いしてみます。」

「わかりました。」

「治療は抗がん剤になりますので、その後も薬が適合するか、副作用が出ないかを検査で見ていきますので病院には結構通っていただくことになりますが大丈夫ですか?」

「はい。なんとかします。」

「ゲノム解析って聞かれたことがありますか?」

「はい、名前くらいは。」

「肺がんには色んな種類がありますので、遺伝子検査でそれを判断して適合する抗がん剤を見ていきますので。では次回は検査結果がでてからとなりますので4月6日に来てください。」

え?もう終わり?診察室に入ってまだ5分も経っていなかった。末期ガンというこちらの受け止め方の重さとは裏腹に、ある意味風邪をひいて街のお医者さんに行った時よりも早いやり取りが余りにもあっけなく感じた。

診断確定してから更に再検査して治療開始するまでに1ヵ月はかかりそうやな。また進行してしまうがな。それまでは水と気合で進行止めなしゃーないがな。いや、それに細胞診でガンやなかったと言われる可能性もまだゼロやないしな。そやけど、全身転移、脳とかにも転移している可能性もあるし・・他にもなんかやれることはないやろか・・頭の中は錯綜していた。

「あ、それからコロナには絶対感染しないでくださいよ。もし感染されると、検査も治療も全部ストップしてしまいますので。」

最後に釘を刺され、10分足らずで初めての診察は終了した。

いよいよ明後日に細胞診か・・

その時はその細胞診(気管支カメラ)でまさか死の恐怖を味わうことになるとは予想だにしていなかった。

~続く~

ガン治療情報に関する個人的見解

「がん治療」とgoogleで検索すると、なんと3億1,100万件の情報がヒットします。「肺がん」と部位に絞り込んでも622万件。この膨大な情報の中からがん罹患者はどうやって自分に適合する治療法を選択すればいいのでしょうか。

もちろん、主治医の治療方針のみを信じ、それ以外は耳も傾けないし、もちろんしない、という選択も有りです。それでも進行が止まらず結果的にはお手上げ状態になる方もいるでしょう。

私もこの時は「藁をもすがる」心境でした。少々高くても「がんに効く」「がんが治った」という情報に飛びつく気持ちは充分理解できます。ただ、余りにも情報量が多いうえに確証が無い中から、ネット情報だけで飛びつくのは余りにもリスクが大きいと思います。

医師から出てくる専門用語に「エビデンス」があります。エビデンスとは、医学・医療の分野では、ある治療法がある病気に対して、安全で効果のあるものなのかどうかを確率的な情報として示す検証結果(根拠)を指します。基本現代医学ではこれがなければ、「妖しいモノ」と分類されてしまうことになります。

そういう意味では、後述しますが主治医が教えてくれたガン情報サイト「オンコロ」は現代医学のど真ん中、標準治療をベースにされている総合大学病院のドクターであれば極めて確実で間違いないサイトです。→https://oncolo.jp/

ただ。

個人的価値観としては、「じゃあその医師の言う事だけを100%聞いていれば自分の命を保証してくれるのか」となると決してそうとは限らないと思うのです(外科的手術のみで解決する場合はその医師の腕にかかっているとも言えますが)。事実として前回に登場するA社長は医師から見放され、無治療を選択した後に水のみで寛解に向かっているのです。もちろん医師を信頼することは重要ですが、それでも私は最後は自己責任で何をやるかという意志決定が必要ではないかと思っています(もちろん、医師の言う事しかやらないという意志決定もあります)

日常生活で自分自身が少しでも寛解に向かうようにできることは何かを探し当て、とにかくそれを実践することが必要ではないかと。ただし、その情報をどこから探し当てればいいのかという課題は残ります。私の場合の判断基準は3つ。

①できるだけ一次情報(ネット情報だけでなく、直接当事者に会う)を取得する。

②極めて信頼できる人からの情報を参考にする。

③最終的には直感に従うが、後付けでもそのロジックを検証したうえで納得する。

ことにしています。もしその決め方自体が妖しいと思われる方のために良いサイトをご紹介します。これは厚労省のサイトですから、私の情報よりかなり信頼性が高いのは確実です(笑)

そのサイトは、「統合医療情報発信サイトeJIM(イージム)」です。https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/index.html

因みに、統合医療とは、「さまざまな医療を融合し患者中心の医療を行うもので、科学的な近代西洋医学のみならず、伝統医学と相補(補完)・代替医療、更に経験的な伝統・民族医学や民間療法なども広く検討するもの」とされています(弊社名の「HOLOS」とはまさにこの「統合」という意味です)

図. 近代西洋医学と組み合わせる療法 【食や経口摂取に関するもの】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:食事療法・サプリメントの一部(特別用途食品(特定保健用食品含む)、栄養機能食品) その他:左記以外の食事療法・サプリメント・断食療法・ホメオパシー 【身体への物理的刺激を伴うもの】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:はり・きゅう(はり師・きゅう師) その他:温熱療法、磁器療法 【手技的行為を伴うもの】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:マッサージの一部(あん摩マッサージ指圧師)、骨つぎ・接骨(柔道整復師) その他:左記以外のマッサージ、整体、カイロプラクティック 【感覚を通じて行うもの】その他:アロマテラピー、音楽療法 【環境を利用するもの】その他:温泉療法、森林セラピー 【身体の動作を伴うもの】その他:ヨガ、気功 【動物や植物との関わりを利用するもの】その他:アニマルセラピー、園芸療法 【伝統医学、民族療法】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:漢方医学の一部(薬事承認されている漢方薬) その他:左記以外の漢方医学、中国伝統医学、アーユルベーダ →組合せ(補完・一部代替)→統合医療、近代西洋医学

さすが厚労省が作成しているサイトですので妖しさはありません(笑)それでも内容は健康食品、漢方薬、マッサージ、ヨガなど一般的には「妖しい」と分類されそうな情報もエビデンスに基づき紹介されていますので、1つの目安にはなるのではないでしょうか。

あ、妖しさが足りないと思われる方は、このブログを継続してお読みください(笑)

 

 

 

 

 

 

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